1世界@名無史さん2016/01/08(金) 01:19:26.860
2世界@名無史さん2016/01/08(金) 01:25:40.710
うんこおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーっっっっ
3世界@名無史さん2016/01/08(金) 01:37:02.790
信仰と理性が多くの場合に対立することはキリスト教に限らず、他のほとんどの宗教においても普通のことである
既存宗教の中では比較的理性を重んじるイスラム教ですら、中田考は「根本的な唯一神の実在については理性ではなく信仰で信じるしかない」と言っている
つまり、近世までの西欧で顕著だったように、ほとんどの宗教は本源的に人間の理性を否定する性質を持っていると言える
だが、グノーシス主義は信仰よりも理性を優先させる唯一の宗教だ
グノーシス主義の救済の要件は「世界に関する正しい知識(グノーシス)を識っていること」であって、必ずしも真なる神を崇拝する必要は無い
要するにグノーシス主義は他のあらゆる宗教とは違い人間の理性を全肯定する人間中心主義的な宗教であり、迷信を捨て近代化することに成功した現代人が信じるに足る唯一の宗教である
4世界@名無史さん2016/01/08(金) 01:42:10.020
人間の偉大な理性を否定し、人間を神の奴隷・傀儡に貶めるアウグスティニシズムこそ人類史上最悪の思想であると言える
アウグスティニシズムが勝利してしまうという悪夢によって人間の知的活動は否定され、弾圧され、近代化はキリスト教が社会権力を失うまで待たなければならなかった
もしもキリスト教が無ければ、あるいはグノーシス主義が勝っていたならば、人類は史実より1000年早く宇宙に進出していただろう
まさにアウグスティニシズムこそ文明人たる現代人が唾棄し破棄すべき桎梏であり、それを正統教義とするキリスト教はクメール・ルージュなどと並ぶ人類が犯した最大の過ちの一つとして歴史の中に葬り去るべき
5世界@名無史さん2016/01/08(金) 03:55:01.940
グノーシス主義は否定態であって、そのような自覚を持った人々の伝統が存在したわけではない。
その時々のintellectual trush boxだった。
だからそこには、豊かな可能性もその時々に生成していた。
これが、2015年現在における西洋秘教研究の、アカデミックな見解だ。
6世界@名無史さん2016/01/08(金) 08:57:29.420
>>5
グノーシス主義を消去法的に定義する学者もいるが、これは明確な誤りであり、グノーシス主義には反宇宙的二元論という明確な共通点を設定できる
アフリカと検索欄に入力してググッてみるといい、悲惨な内戦、飢餓に苦しむ難民たち、とてもこの世のこととは思えない悲惨な出来事が無数に起きている
人権概念が一応世界に普及した現代ですらこうなんだから、まして前近代の世界にはもっと悲劇が満ち溢れていた
苦しみと絶望に満ちたこの世界が正しいはずがない、この世界を作った神が正義の神であるはずがないというのは、まともな理性と知性を持った人間なら当たり前に辿り着く自然な結論だ 7世界@名無史さん2016/01/08(金) 09:05:32.710
グノーシス主義はこの世界が悪の世界だと理性で認識すれば救われる、と説いた
これこそが人間の知性と理性を最大限に重んじるグノーシス主義の素晴らしさだと言える
それに対して、アウグスティヌスは人間の偉大な知性と理性を全否定して人間を単なる神の傀儡、奴隷に貶めた
アウグスティニシズムこそ人間という偉大な存在への冒涜であり、文明化した我々現代人が歴史の中に葬り去るべき悪しき思想だ
8世界@名無史さん2016/01/08(金) 09:19:50.130
そもそも、旧約聖書を一体どう読めば「ヤハウェは善の神だ」などという答えが出てくるんだ?
例えば、蛇が知恵の実を食べるようにイヴに勧めてくれなければ、そしてアダムとイヴがヤハウェに逆らって知恵の実を口にしていなければ人類は知性と理性を持つことが出来ず白痴のままでいなければならなかった
人間の知性と理性を否定するアウグスティヌスからすれば人間が白痴だったエデン時代こそ理想なのだろうが、普通に考えれば人間に知恵を与えてくれた蛇こそ人間の味方でありヤハウェは悪だという結論になるはず
http://dwindlinginunbelief.blogspot.jp/2007/01/how-many-has-god-killed-complete-list.html
更に、俺が自分で数えた訳ではないが、上記のページによれば旧約聖書でヤハウェが殺した人数は2500万人、サタンが殺した人数はわずか10人だ
この事実を前に思考停止して神がやったことなんだから正義なんだ!!!と言い張ったアウグスティヌスと違い、グノーシス主義は「これほどの人数を殺すヤハウェは悪の神に違いない」と考えた
果たして、どちらのヤハウェ理解が常識的かつ理性的かつ論理的で筋が通っているだろうか?
このように、まともな理性と知性を持った人間が常識的に旧約聖書を読めば、必然的にグノーシス主義思想に辿り着くことになる
言うなれば、グノーシス主義こそ人間の理性と知性の結晶であると言って構わないだろう
今こそアウグスティニシズムを、そしてそれを奉じるキリスト教を歴史の中に葬ってグノーシス主義に立ち帰るべきだ 9世界@名無史さん2016/01/08(金) 09:27:35.060
で、どの文献を読めば立ち返ることができるのかな?
10世界@名無史さん2016/01/08(金) 14:10:01.480
ナグ・ハマディ文書
11世界@名無史さん2016/01/08(金) 15:22:04.080
けどなぁ
グノーシス主義が定着しなかったことを見ると、
滅びるには滅びるだけの理由があったのではないかねぇ
12世界@名無史さん2016/01/08(金) 16:00:42.720
13世界@名無史さん2016/01/08(金) 18:04:40.410
滅びたわけじゃなく地下に潜って秘密結社化し、現代になって表に出てきてるでしょ
14世界@名無史さん2016/01/08(金) 18:24:02.830
そういうルフェーヴルとかあたりの語る古っるーいヘルメス主義的な伝説(秘密結社などの実体がグノーシス主義を伝承してきた)が
史的にはまったく立証されず寧ろ逆に
ルネサンス期以降の西欧のつねにどの時代で主流に対するアンチまたはオルタナティブとして析出されてきた
それ自体は多種多様で起源も異なる西欧の知の態度がときおりグノーシス主義と自称してきたのだというのがここ10年の秘教研究の見解じゃん
2015年の到達点として「知的ゴミ箱」という言い方がなされるようになったな
これは悪い意味じゃない
15世界@名無史さん2016/01/08(金) 23:33:26.040
神智学協会みたいな典型的な頭の悪い電波がなんとなくグノーシス主義って単語が格好いいから勝手にグノーシス主義って名乗ることがあったってだけの話だろ
例えばメキシコにグノーシス主義を名乗ってる電波集団がいるが、こいつらはなんとなくグノーシス主義って単語が格好いいから勝手に名乗ってるだけで、思想的にグノーシス主義とは無関係だから日本語だとノーシスって訳されてる
グノーシス主義にはギリシャ哲学を起源として反宇宙的二元論を主張するという明確な共通点がある
>>11
アウグクティニシズムが勝ったのは、カンボジアでポルポト派が勝ったのと同じようなもの 16世界@名無史さん2016/01/09(土) 00:05:48.020
グノーシス主義が負けたのは、グノーシス主義は知性と理性を重んじる論理的な信仰なのに、キリスト教と同じお花畑妄想の土俵で戦うという根本的な戦略ミスをマニ教が犯したから
そりゃ非論理性、頭の悪さ、電波度、お花畑度ではグノーシス主義はアウグクティニシズムにとても及ばないんだから、その土俵で戦おうとしても勝てないのは当たり前の話
マニ教が論理性を重んじた布教をしてたら史実とは逆にマニ教がアウグクティニシズムに勝ってたはず
17世界@名無史さん2016/01/09(土) 02:40:31.850
グノーシス主義の伝統はアウグスティヌスの勝利とともに滅亡したという理解でよいのかな?
18世界@名無史さん2016/01/09(土) 02:42:51.010
グノーシス主義の起源はどこにあるのだろうか
マニ教はグノーシス主義の後裔といっていいのだろうか
19世界@名無史さん2016/01/09(土) 04:15:10.080
>>17
それほど早く断絶したのではなく、一応ボゴミル派やカタリ派のような形で中世までは生き残ってはいた
だが、ある時代でその経脈そのものは断絶して現代にまでは繋がってないだろうな
>>18
グノーシス主義の起源は「徳は知識である」「悪は無知から生まれる」と論じた古代ギリシャの知性主義哲学者たちだろう
古代ギリシャの時代にこれだけ素晴らしい知性主義が生まれ、偉大なギリシャ・ローマ文明を生み出す基盤となったというのに、
アウグクティニシズムを奉ずる邪悪で野蛮な反知性主義者どもが全て台無しにしてしまった 20世界@名無史さん2016/01/09(土) 05:19:18.320
>>18
あと、マニ教という独立した宗教があったというのは少し違う
マニ教の自称は「正しいキリスト教」であって、マニ教がマニ教って名乗ったことなんて無いからな
パウロはイエスの教団を乗っ取ってイエスの教えとはかけ離れた「キリスト教という名のパウロ教」を作ることに成功したが、
これと全く同じことをしようとして結果的に失敗したのがマニ
マニ教はマルキオン派とかカタリ派と同じキリスト教グノーシス主義諸派の一つ 21世界@名無史さん2016/01/09(土) 13:57:05.160
マニ教はユダヤ教・ゾロアスター教・キリスト教・グノーシス主義、さらに仏教や道教からも影響を受けているといわれ
中国福建省に寺院が現存してるほどに東洋にも広がっていたが、日本に伝来していないのか?
ギリシャ哲学とインド哲学の融合という面も見られるのか?
22世界@名無史さん2016/01/09(土) 21:45:26.270
ドゥルーズ派
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA%E6%B4%BE
レバノンを中心に、シリア・イスラエル・ヨルダンなどに存在するイスラム教(イスラーム)系の宗教共同体。
レバノン内戦時は、キリスト教徒のマロン派と激しく対立した。
歴史的にはシーア派の一派イスマーイール派から分派したものだが、
教義からみてシーア派の枠内に収まるかは微妙で、イスラム第三の宗派と呼ばれることもある。
さらにイスラム教の枠に収まるかも怪しいと考えられ、多くのムスリム(イスラム教徒)はドゥルーズ派はイスラムではないと考えている。
ドゥルーズ派共同体の成員は民族的にはアラブ人で、中東全域でおよそ100万人が存在するとされる。
北アメリカ・南アメリカ・ヨーロッパなどにも海外共同体が存在する。
ドゥルーズ派はまた、その成立に至る経緯や彼らの居住地域において単独で多数派を形成しきれず、
他宗教・他宗派と対立・協調を繰り返してきたことから、全体として世俗的・進歩的な政治スタンスを支持する傾向がある。
ドゥルーズ派の起源は、10世紀にシーア派多数派のイマーム派から分離して生まれたイスマーイール派である。
11世紀にイスマーイール派の多数派はエジプトを支配するファーティマ朝を建国し、イマームがそのカリフを称した。
ファーティマ朝のもとでのイスマーイール派の教説の展開の中で、同世紀末に即位した第6代カリフ、
ハーキムの治世に彼を神格化するグループがあらわれ、事実上ファーティマ朝の主流派から分派した。
1021年、ハーキムが失踪すると、イスマーイール派の従来の教義を堅持する派の巻き返しが起こり、
ハーキムを神格化する派は弾圧を受け、エジプトを追われてシリア地方の山岳地帯に布教の場を見出した。
彼らはグノーシス主義の影響を受けたとみられる独自の教理を発展させ、他のムスリムから厳しく異端視されるようになっていった。
ドゥルーズ派の教理は、イスマーイール派やイスラム神秘主義(スーフィズム)に加え、
グノーシス主義や新プラトン主義の影響を受けたと考えられている。 23世界@名無史さん2016/01/09(土) 22:04:07.060
ドゥルーズ派の教義とその歴史について、Wikiや一般的書籍のレベル(Wikiくらいの記述)以上に詳細な論文等は、ある?
24世界@名無史さん2016/01/09(土) 22:27:29.870
マンダ教とサービア教徒
25世界@名無史さん2016/01/09(土) 23:20:05.530
何故サルマン・ラシュディは「悪魔の詩」という題名を思いついたのだろう
通常、キリスト教とイスラム教が対立するのは教義・世界観の違いが原因だと考えがちだ
しかし、彼らの本質は人間をテロ=恐怖で支配し、奴隷化することにある
つまり、宗教対立の真の原因はそこじゃないんだ 末端の信者はそう思い込まされているが、
最上層部は利害が一致すれば無神論者とも手を組める 絶対的真理の信奉者のふりをして何も信じていない
イルミナティはフリーメイソンの最上階級がなり、その階級まで行くと「神はない」という段階になるという
これが悪魔の正体だったのだ バフォメット教徒に平和もクソもない
マホメットが訛ってバフォメットとなったと言うのは攪乱情報であろう 実際にバフォメットの信奉者はいるのだから
26世界@名無史さん2016/01/09(土) 23:34:17.800
>>11
滅んだのはキリスト教の排他性が原因だと思う 27世界@名無史さん2016/01/10(日) 00:18:51.580
最上階級は「神=自分」なので、いわゆる顕教が示す所の神はないということ
故に敬虔なる顕教徒から見れば、そのような人は悪魔的に映るということ
つまり西洋のグノーシスは東洋の密教と同じ機能的役割でしょう
28世界@名無史さん2016/01/10(日) 00:33:07.600
29世界@名無史さん2016/01/10(日) 00:47:10.010
非常に信者は少ないが、現在も続いているヨハネ派の宗派がある。
それはイラクの付近にあるマンダ教という宗派で、現存する唯一のグノーシス宗派と言われている。
30世界@名無史さん2016/01/10(日) 01:15:54.280
31世界@名無史さん2016/01/10(日) 01:25:19.040
37世界@名無史さん2016/01/10(日) 02:55:30.480
38世界@名無史さん2016/01/10(日) 03:10:37.620
投稿者は本人かね?
よくこれだけ個人的妄想だけに内閉した無個性な語りをできるもんだ
その上にグノーシス主義でなく現在のオカルト趣味者の標本としての資料的価値さえ
たいしてないときている…残念な人。
39世界@名無史さん2016/01/10(日) 05:52:02.500
>>38
名前をググッてみたが、ノーシスと同類の電波だったな
このスレでいうと>>25と同類の、大真面目にムーの記事を信じてそうな類いの低脳
残念ながら、グノーシス主義という用語にはこの手の電波を引き寄せてしまうものがあるからな
真面目に学問を語ろうと思っている人間にとって低能な妄想を大声で撒き散らして邪魔をする電波ほど憎いものはない 40世界@名無史さん2016/01/13(水) 00:39:47.340
ムハンマドが最初に天使からの声を耳にした時、妻のハディージャがネストリウス派キリスト教徒の従兄弟に相談し、
それをきっかけにムハンマドは自分に啓示を下した神が旧約聖書の神だと考えるようになったそうだが、
じゃあもしこの時相談したのがマニ教徒、もしくはまだ生き残っていただろう他のキリスト教グノーシス諸派の信者だったらどうなっていただろうか?
少なくとも、その場合ユダヤ教徒が啓典の民とは見做されなかっただろうことは明らかだが
41世界@名無史さん2016/01/13(水) 01:50:27.060
そもそもムハンマドは何教徒だったの?
42世界@名無史さん2016/01/13(水) 02:20:14.070
交易に従事する商人にグノーシス主義が普及していなかったのはなぜか、
を考えると、古代におけるグノーシス主義衰亡の理由もわかる気がするね。
それにしても、史的資料も学術論文も実に少ないね…
43世界@名無史さん2016/01/13(水) 02:32:21.620
44世界@名無史さん2016/01/13(水) 02:46:41.420
古代のグノーシス主義者は、自己規定として、自分を何教の信者だと考えていたのだろうか?
45世界@名無史さん2016/01/13(水) 06:01:17.210
ムハンマドの妻は何教徒だったのか、はっきり書かれているものを
見たことがないんだが、だれか知りませんか?
46世界@名無史さん2016/01/13(水) 08:08:45.180
>>42
ソグド商人の間にはマニ教が広まってただろ
ムハンマドの時代のアラビアにはキリスト教すら広まってなくて多神教が多数派だった訳で、アラビアに広まらなかったから問題があるなんて考えの方が問題がある 48世界@名無史さん2016/01/13(水) 10:53:01.530
>>44
マニ教徒だったら自己認識はクリスチャン
他のキリスト教グノーシス主義諸派の信者も当然クリスチャン
非キリスト教グノーシス主義だったら、自分が信じてるものを宗教じゃなくギリシャ哲学だと認識してたと思われる 49世界@名無史さん2016/01/13(水) 17:23:48.830
マニ教 ⇨ マンダ教の流れ
50世界@名無史さん2016/01/13(水) 17:57:10.420
ストア派との違いがわからん
51世界@名無史さん2016/01/13(水) 18:20:26.680
>>50
ストア派を含む古代ギリシャ哲学が宗教的な方向に発展したのがグノーシス主義
だから、非キリスト教のグノーシス主義者は自分のことをソクラテスやプラトンと同じ哲人だと認識してた可能性が高い 52世界@名無史さん2016/01/13(水) 21:19:24.460
ふむ…では古代におけるグノーシス主義とは、他称、または分析概念なのだね。
53世界@名無史さん2016/01/14(木) 09:13:46.370
>>52
反宇宙的二元論という共通の世界観を持つ思想を現代の研究者がメタ的にグノーシス主義と総称してるだけだからな 54世界@名無史さん2016/01/14(木) 09:28:03.080
となると興味深いのは、グノーシス主義そのものの歴史もさることながら、「グノーシス主義研究史」ですね。
研究史そのものを取り上げた研究書は、ありますか?
55世界@名無史さん2016/01/14(木) 10:26:53.290
仏教や道教を借りて融合した東方マニ教はグノーシスなのだらうか
56世界@名無史さん2016/01/14(木) 12:10:29.710
>>54
日本語はないんじゃない?
ルネッサンス思想史やヘルメス思想史の本には必ず取り上げられてると思うが 57世界@名無史さん2016/01/14(木) 13:10:43.610
全ての宗教をミックスして行き着くところ
58世界@名無史さん2016/01/14(木) 17:13:34.780
シンクレティズム
59世界@名無史さん2016/01/14(木) 21:29:55.620
ルネサンスのときのグノーシス主義の名は科学史関連、魔術の関連で出てくるし
西欧秘教研究では長く実在として扱われてきたヘルメス主義はまさに頻出だけど、近年ではヘルメス主義そのものの実在が疑問視されてきているようであり
日本語の関連文献はいずれも数少ない、となるとやはりとりあえず宗教史や科学史の英文誌を探索するしかないのか…
60世界@名無史さん2016/01/14(木) 22:24:58.090
いやヘルメス主義はあったんだけど。
ヘルメス・トリスメギストスが実在していたか分からんし、
彼がいたと考えられてた時代にヘルメス文書、特にヘルメス選集でさえ、
が書かれたわけではなさそうだってだけで。
西洋近代科学はヘルメス主義の直系の子孫だもの。
61世界@名無史さん2016/01/15(金) 01:41:13.890
あ、ごめんなさい、ルネサンスー近世のヘルメス主義はたしかに史的実在だね。
ヘルメス主義が古代に淵源をもって脈々と叡智を伝えてきた、という神話が事実ではない、ということ。
62世界@名無史さん2016/01/16(土) 22:21:10.840
グノーシス主義がストア派の流れを汲むということは、言葉より行動を重視している点において
言葉を重視するキリスト教に対する、アンチロゴス的な側面があるということでしょうか?
63世界@名無史さん2016/01/16(土) 22:34:50.050
>>62
むしろプラトンの魂の三分説で考えた方が分かりやすい
キリスト教の主流派であるアウグスティニシズムは人間の理性や自由意志を徹底的に否定してひたすら神への信仰だけを求めるのに対して、
グノーシス主義は人間の理性に基づいたグノーシスの認識と自由意志に基づいた選択的善行を中心に置く
つまり、アウグスティニシズムが主意主義かつ反知性主義なのに対して、グノーシス主義は主知主義 64世界@名無史さん2016/01/16(土) 23:02:34.830
>>63
なるほど
グノーシス主義は、聖書が悪魔だと称する「知識」を重視するということですね
確かに現代において日の目を見る信仰と言えますね 65世界@名無史さん2016/01/17(日) 08:08:40.030
ルネッサンス初期にピコ・デラ・ミランドラが
アラブの書物より人間は素晴らしいものであることがわかった
と書いたら発禁になった
66世界@名無史さん2016/01/19(火) 21:45:49.390
☆ 日本の核武装は早急に必須ですわ。☆
総務省の『憲法改正国民投票法』、でググってみてください。
日本国民の皆様方、2016年7月の『第24回 参議院選挙』で、日本人の悲願である
改憲の成就が決まります。皆様方、必ず投票に自ら足を運んでください。お願い致します。
67世界@名無史さん2016/01/22(金) 00:05:09.260
マニ教の教団もどうせお布施とか受けてたんでしょ?
68世界@名無史さん2016/01/22(金) 02:20:41.860
>>67
お布施っていうか、一般信徒が出家者のために喜捨するのが礼拝とかと並ぶ信者の義務の一つだった
出家者は労働禁止だったからそうしないと食事すらできないし
あと正統派キリスト教と違うのが、定住禁止っていう戒律があったから出家した聖職者が教会の管区を任されたりとかっていうのは絶対に無くて、
一定期間集会所みたいな建物に滞在して説法をしたらまた別の町の集会所へと旅をしてっていう暮らしをしてたが、その旅費にも喜捨が使われた 69世界@名無史さん2016/01/22(金) 17:28:53.900
>>63
自由意志を徹底的に廃したカルビニズムが勝利した件 70世界@名無史さん2016/01/22(金) 17:37:40.000
自由意志がなく何が正しいかわからない状況だと経済合理的に動こうとなる
また他人に自分の自由意志による正義感が発動できないからそれぞれの考えが認められ
自由人権のリベラリズムが発展できるわけだ
つまり自分の自由意志なんてのは世界の真実と関係ないとなりより客観的になる
一方自由意志によって何が正しいかを決めると非常に主観的になり自分の正義感や考えを押し付ける傾向になる
それがイスラムやカトリックの歴史になるわけだ
ちなみにカトリックはアウグティヌスの自由意志排除をやりすぎだと受け入れてない
71世界@名無史さん2016/01/23(土) 03:08:45.990
>>69-70
勝利したのは半ペラギウス主義のイスラム教だろw
予定説を採用するプロテスタント教派の信者数とイスラム教の信者数を比べればどっちが勝ったかは一目瞭然 72世界@名無史さん2016/01/23(土) 05:48:33.820
宗派別の信徒数
分割不可能だから便宜上カルヴァン派をこの数字としたが、改革派・長老派にもバプテストにもアルミニウス主義を採用する宗派がけっこうあるから、
実際には予定説を取ってるカルヴァン派の信徒数は1億前後で、カルヴァン主義とアルミニウス主義の信徒数はほぼ同数だろう
どう考えても半ペラギウス主義の圧勝
カトリック 10億8000万人
カルヴァン派 1億2200万人 (改革派・長老派8000万人+バプテスト4200万人)
イングランド国教会 8500万人
メソジスト(アルミニウス主義) 8000万人
ルター派 7000万人
その他プロテスタント 1億2500万人
半ペラギウス主義 18億2000万人 (イスラム教16億人+オーソドックス2億2000万人)
73世界@名無史さん2016/01/23(土) 11:07:53.310
>>71
信者数が多くても社会が底辺だからどうしようもない
一方カルビニズムが浸透した地域はアメリカをはじめ圧倒的な先進国ばかり 74世界@名無史さん2016/01/23(土) 11:08:32.450
皮肉にも自由意志を尊重すると主観的バカが量産される
75世界@名無史さん2016/01/23(土) 11:25:38.080
カルビニズムは信者数は少なくても社会に与えた影響は圧倒的だからな
商工業者つまり資本家に普及したのがでかい
76世界@名無史さん2016/01/23(土) 11:42:27.520
ちなみに国教会も1571年の39条の制定で予定説とりいれてる
予定説が強い地域はイギリス、オランダ、スイス、ドイツのライン沿い、アメリカと資本主義原理主義地域ばかりだ
ちなみにプロイセンも王家はカルバン派だったりする
77世界@名無史さん2016/01/23(土) 14:32:24.860
>>74
それはどうかね?
ドルト信仰基準はこんなこと考えても無駄だから
気にしないでやりたいようにやってください
と世俗では受け取られてた可能性もあるが
少なくともその可能性は開いただろう 78世界@名無史さん2016/01/23(土) 15:57:54.760
>>73,>>75
違うぞ
カルヴァン派の教義が結びつく結果は、カルヴァン本人が神権政治を行ったジュネーヴのような悲惨で過酷な社会だ
人間の自由意志の余地が無いんだから、当然人間一人一人への締めつけも極端に厳しくなる
現代の発展はカルヴィニズムではなく啓蒙思想と脱キリスト教を図った哲学者たちが礎なのであって、
カルヴァン派の教義が実現されたらなるはずのジュネーヴのような状態には現に世界はなっていないのだから、無神論的な近代思想の成果を受け入れざるを得なくなっているという意味で
カルヴィニズムは人間の理性を肯定する啓蒙思想に敗北していると言える
もしカルヴィニズムが勝利したのなら世界中の大半の地域でイスラム国どころじゃなく陰惨な神権政治が行われているはずだが、実際には啓蒙思想が思想的根拠である民主主義が世界を支配しているのだから 79世界@名無史さん2016/01/23(土) 16:04:35.360
言うまでもないことだが、民主主義は(知的障害とかは別として)全ての成人に理性的判断を下す能力があることを前提にしており、
人間は全的堕落していて理性が無いとするカルヴィニズムとは真逆の考え方である
人間には理性が無いのだからカルヴィニズムが思想的基盤になった社会では民主主義などあり得ず、カルヴァン本人がやったような陰惨で野蛮な神権政治が繰り広げられることになる
だが、実際には大半の先進国では民主主義が敷かれているし、
80世界@名無史さん2016/01/23(土) 16:07:04.620
途中で送信してしまった
このことこそがカルヴィニズムが啓蒙思想に敗北したことを何より如実に示している
81世界@名無史さん2016/01/23(土) 16:14:08.890
キリスト教的神権政治っていったらソルトレイkいやなんでもない
82世界@名無史さん2016/01/23(土) 16:45:49.850
ジュネーブの神権政治などあっというまに終わったろ
その後はカルビニズムが普及した地域がごとくごとく発展したからな
一方イスラムはw
83世界@名無史さん2016/01/23(土) 16:48:17.850
政教一致自体が間違ってるとは思わんけどな
チベットはそれで何百年もやってこれたろ
84世界@名無史さん2016/01/23(土) 16:49:21.720
>>79
逆だなイギリスオランダとカルビニズムが普及した地域でリベラリズムと民主主義が発展
啓蒙主義だけだとフランスみたいに暴力的革命で中途半端な近代化しかなしとげられなかった
フランスはカルビニストを追放した結果農民大国になったしな 85世界@名無史さん2016/01/23(土) 17:01:22.340
結局啓蒙主義の流れの理性過剰信仰だとルソーしかりマルクスしかり暴力革命の方向いきついたのが現実
一方カルバン派信仰地域は理性と宗教を利益追求のために妥協させ資本主義を発展させた
86世界@名無史さん2016/01/23(土) 17:20:43.530
神権政治ゆーてもカルヴァン派の場合司祭をおかない長老による政治になるから民主的ではある
実際カルヴァン自身長老による運営を規定してるからな
87世界@名無史さん2016/01/23(土) 17:39:47.270
作用と反作用
今のイスラム混迷期が終わった後、イスラム黄金期が再登場
88世界@名無史さん2016/01/23(土) 22:38:07.770
>>82
なんか変質があったはずなんだよな
初期の先鋭的なカルビ二ズムからは
予定説は教会や聖職者の世俗への過度の介入を防いでんじゃないのかね
世俗の世界にあれこれ言う意味ないもんね
言おうが言うまいが決めってるんだから 89世界@名無史さん2016/01/24(日) 00:14:52.360
カルビニズムの場合一般信徒から選出された世俗出身の長老によって教会政治するから
極端な方向にいくのをおさえる効果があるんじゃないかな
90世界@名無史さん2016/01/24(日) 07:55:09.830
>>89
なんでそうなったんだろうか?
やはり聖書のみ、万人司祭の方の影響であって
カルヴァンが重視した信仰義認の問題ではないのかな
民主的になるのは 91世界@名無史さん2016/01/25(月) 16:58:49.270
>>90
会衆派の影響の方が強いんじゃないか?
ピューリタンは会衆派の系譜だと
カルヴァンは予定説がまだカルト的だからねえ 92世界@名無史さん2016/01/25(月) 22:17:41.300
予定説がどこが問題なんだ
人間に決定権がないなら
他人のことに介入しても意味ないってことで
むしろプラスだろ
93世界@名無史さん2016/01/25(月) 22:30:11.280
ピューリタンのほぼ大部分はカルバン派の系譜だ
94世界@名無史さん2016/01/28(木) 04:55:40.860
グノーシスってローマにボコられてもヤハウェが
助けてくれなかったから、ヤハウェはダメ神で
真の神は別にいると言い出したユダヤ人が始めた
ものでしょ?
95世界@名無史さん2016/01/28(木) 06:15:34.190
グノーシスは契約を押し付ける退屈でヒステリックで無味乾燥なヤハウェの教えを
多神教と哲学の叡智で全力でおちょくろうとしたギリシャ人の最後っ屁だろ
96世界@名無史さん2016/01/28(木) 09:24:39.480
>>82,>>84,>>93
イギリスの清教徒はアルミニウス主義が主流なんだけど?
アイルランドの清教徒はカルヴァン主義が主流だったからアメリカにもカルヴァン派は多くいるが、アメリカの建国の礎であるイングランドピューリタンはアルミニウス主義者だ
近代化の流れは知性主義のおかげであってカルヴァン主義とは無関係であることがよく分かる
つうか、オランダが覇権国だったのなんてスペインとイギリスの間のたった数十年間じゃねえか
予定説なんて信じてたからイギリスに一瞬で追い抜かれたんだろ
>>86,>>89
カルヴァン派の教会組織が民主主義的とか、笑わせるなよマジで
ルター派が民主主義的って言うならその通りだが、カルヴァン派の教会組織は単なる長老の独裁じゃねえか
あれが民主主義的なら、イスラム国も民主主義的だと言えることになる
互選で選ばれた宗教指導者が絶対権力を持って独裁を敷くシステムは、イスラム教のカリフ制と同じようなものだし
本当カルヴァン派とイスラム国って相性抜群だな
>>88
「変質」なんて都合のいい言葉を使うなよ
旧軍が戦術的敗北を認めずに転進と言い換えてたのと何が違うんだ?
そもそもカルヴァン主義の肝は「人間の理性は全的堕落していて善を行う自由意志が無いから好き勝手してはならない」というものであって、
だから必然的にカルヴァン本人がやったようなイスラム国も真っ青な宗教的戒律で雁字搦めな暗黒政治に結びつく
当たり前だよな、自由主義の無い人間に好き放題させたらろくなことにならないんだから、カルヴァン主義が正しいとしたら人間の行動の細かな部分まで戒律で縛って強制するしかない
事実カルヴァンはジュネーヴでそうした
このように、間違ってもカルヴァン主義は自由主義や民主主義とは結びつかないし、現在世界の多くの国で自由と民主主義が尊ばれていることそのものが、
人間の理性を重んじる啓蒙思想がカルヴァン主義に打ち克ったことを雄弁に物語っている 97世界@名無史さん2016/01/28(木) 09:25:35.010
>>94
ユダヤ人はそれでも必死に惨めにヤハウェにすがり続けた
グノーシス主義はギリシャ哲学の延長線上にある思想であり宗教
宗教と哲学が不可分なのが当然だった古代において、ギリシャは宗教と哲学を分離した稀有な文化圏だったが、
そのギリシャ哲学が宗教的な方向に向かった結果としてグノーシス主義へと発展した 98世界@名無史さん2016/01/28(木) 09:37:24.080
ヘブライ的宗教であるキリスト教のヘレニズム化
99世界@名無史さん2016/01/28(木) 09:51:59.810
>>98
それだと、非キリスト教グノーシス主義が普通に存在したことの説明がつかない
ギリシャ哲学とヘブライズムが何らかの形で融合しているのは明白な事実だが、あくまでも起源はギリシャ哲学の方に求めるべきだろう 100世界@名無史さん2016/01/28(木) 10:31:01.380
>>96
>>イギリスの清教徒はアルミニウス主義が主流
このソース出して
会衆派最大の神学者ジョナサン・エドワーズはカルビニストだ
メソジストのみアルミニウス
バプテストも会衆派もカルビニストが優勢
あとルター派は君主が教会組織決めるから全然民主的じゃない
長老制は会衆派ピューリタンに多大な影響与えたし
イギリスの議会制もオランダのウィレム4世によって権限強化されてるし
やはりカルビニストの影響はでかいな 101世界@名無史さん2016/01/28(木) 10:35:59.930
>>96
勘違いしてるみたいだけどカルバンは独裁制はひいていない
長老主義による民主的な政治を行った
ちなみに長老は選挙によって選ばれるからどう考えても民主的だよ
戒律が厳しいと言ってもそれは清教徒革命でも同じ
けど結局予定説だとすべて神が決めてるなら自分は律していてもこの世の堕落も神が決めてるから
少なくとも他人には強制できないということになり結局自分らの核のグループでしか続かない大きな社会的な運動としては長続きできない
そこが社会全体を巻き込むカトリックやイスラムとの違い
だからカルバン諸国家は繁栄したわけだ 102世界@名無史さん2016/01/28(木) 10:51:49.140
あとアルミニウス主義にしてもカルバン派の分派で
この世のすべては神が決めてるけど信仰する選択権だけは個人の自由意志が働くって説
カトリックの限定的自由意志論以上にさらに超限定的自由意志論だ
アルミニウス主義は自由意志論者の味方でもなんでもない
だいたい自分の意思や行動が神があらかじめ全て決めてるとして生きてる以上なんの不都合もないだろ
神の意志だと言いわけして自分の好きなように生きればいいだけだし
戒律したいならそうすればいいし快楽的に生きたいならそうすりゃいいんだよ
結局カルバン主義の国じゃ宗教的な厳格な統治はすべて短期間で終わっているのは社会的な強制力が働かないというか働きにくい思想とシステムだからだよ
103世界@名無史さん2016/01/28(木) 11:19:48.130
あれこれいうより日本にきたオランダ人(カルビニスト)とポルトガル人比較すりゃわかるよな
オランダ人は無駄に介入せず、俺が信仰しても周りが信仰するかどうかは神が決めるから無駄なリスクは負わない
あとイングランド国教会は統治システムはトップダウン式でカトリックと同じだが予定説は取ってるし
それに民主主義と宗教的厳格は矛盾しない、実際アメリカのピューリタンも民主主義的に宗教的厳格な生活をやってたからな
実際今のアメリカでもそういう宗教右派的場所はいくらでもあるが世俗主義者とちゃんとバランス取って生きてるだろ
イスラムみたいに神を侮辱した世俗主義者をぶっ殺せにはならないよな
104世界@名無史さん2016/01/28(木) 11:24:10.670
啓蒙主義にしてもカルバン主義系統の国だとマイルドに発展するが
他の宗教圏の国だと理念先行型で頭でっかちで過激になる傾向があるよな
105世界@名無史さん2016/01/28(木) 11:51:51.640
>>100
すまん、イギリスじゃなくてイングランドって言うべきだった
バプテストもメソジストも元々イングランドのアルミニウス主義者が始めたプロテスタント運動だし
ルター派は万人祭司主義に立ってそもそも教会組織内に階級を認めないんだからカルヴァン派よりよっぽど民主主義的でしょ
そして、イギリスの議会の力が強まったのがオラニエ公のおかげとかさすがにその理解はどうなのよ?
そもそもステュアート朝のジェームズ2世を国外追放した議会が傀儡としてウィレム3世を呼んできたのであって、議会の力の強化はどう考えてもウィレム3世個人とは無関係なんだが
>>101
まあ、その辺りの議論は「民主主義的選挙で生まれたナチスドイツは民主主義国家か?」という問題に繋がるから置いておこう
決着がつくとは思えないし
>結局自分らの核のグループでしか続かない大きな社会的な運動としては長続きできない
じゃあやっぱりカルヴィニズムは長続きせずに少なくとも政治的には敗北してるってことじゃん
カルヴァン派が社会的運動として長続きせずに衰退し、社会への影響をあまり及ぼさなかったから啓蒙思想の出番が増えて発展したってことになるし 106世界@名無史さん2016/01/28(木) 11:56:57.500
>>102
アルミニウス主義はオーソドックスの協働説に類似した半ペラギウス主義だろ
俺は最初から「半ペラギウス主義の方がアウグスティニシズムやその延長線上のカルヴィニズムより相対的にまし」と言ってるのであって、半ペラギウス主義が人間の尊厳の味方だなどとは一切言っていない
それはこのスレに限らず、俺のレスを読めば分かるはずだが
あと、カルヴァン主義とアルミニウス主義は全然違う
カルヴァン主義では周知の通り人間の理性は全的堕落していて自由意志の余地が少なくともアダムとエヴァのエデン追放後には一切存在せず、全ては神によって予定されているが、
アルミニウス主義ではキリストの死によって全人類に先行的恩寵が与えられ信仰するかを選ぶ自由意志が存在し、
その上で限定的自由意志によってキリスト教を信じることを選んだ場合にはその人間に特別恩寵が与えられて自由意志が回復される
この点において、アルミニウス主義はカルヴァン派よりも一般恩寵と特別恩寵の存在を主張するカトリックの方に明らかに近い
カルヴァン派の神権政治が長続きしなかったのは人文主義者から攻撃されたことに加えて、当時の時代背景的にヨーロッパで世俗権力者の庇護無しに信仰を保つことが難しかったからじゃん
外部的な力からそうなることを余儀なくされたのであって、カルヴァン派の内的要因と捉えるのは無理があると思うが
アウグスティニシズムやカルヴィニズムが問題なのは、本質的に人間の理性を悪しきものとして否定するから
理性を否定するということは文明の発展を否定するということであって、クメール・ルージュにも匹敵するような人類文明への罪だろう 107世界@名無史さん2016/01/28(木) 12:03:21.660
人間が原罪を負ったのはエデンでアダムとエヴァが知恵の実を食べたからだが、知恵の実を食べたことによって人間は理性を得ることが出来た
神学的に、知恵の実を口にする前のアダムとエヴァには理性が存在しなかったのであり、キリスト教が極端な反知性主義の立場に立っているのはこのためである
つまり、キリスト教神学における「本来の正しい人間の姿」とはそこらの獣と同じように、本能しかない状態で裸で野生の中で生きている状態であることになる
ベクトルは微妙に違うが、これこそポルポト派にも匹敵するような文明否定の思想だろう
とはいえ、啓蒙思想のおかげで人類は偉大な文明を現在進行形で発展させているのだから、キリスト教など捨て去って主知主義的なグノーシス主義をこそ選び取るべきだと言っている
108世界@名無史さん2016/01/28(木) 12:14:27.000
>>バプテストもメソジストも元々イングランドのアルミニウス主義者が始めたプロテスタント運動だし
だからソースはなんだよ
ピューリタンもカルバン派を迫害する主教によって逃げたわけだし
今は圧倒的にカルバン派優勢だろ
それに特別恩寵だけってやっぱり超限定的じゃねーか
そもそも合理的に考えるなら神が全知全能ならすべてを予定で決めてるか全くないと考える方が合理的だ
誰が神が選択的に自由意志を与えたなんてわかるんだ
109世界@名無史さん2016/01/28(木) 12:17:43.320
現実には当時のオランダではデカルトやスピノザといった当時では過激な思想家が集まった
それだけカルビニストが他人に寛容というか無関心だったってことだ
それとカルバン派が普及した地域でむしろ世俗より商人が強い地域ばかりだぜ
カルバンも積極的に布教するようなタイプじゃないしな
110世界@名無史さん2016/01/28(木) 12:43:14.490
メソジストは18世紀発祥だし分裂してカルビニスト系列になったのもいる
そもそも17世紀にイギリスでアルミニウス主義が優勢だったソースがどうしてもみつからんのだが
アルミニウス主義を採用した派もいるが当然カルバン主義をもいたわけでその割合がどれぐらいかのソースはない
どちらにしても同じ派内でカルバン主義とアルミニウス主義がいるぐらいだから両者は近い関係だよ
それにイングランド国教会も予定説とってたが予定説とっても現実問題なんか起きたのか?
むしろカルビニストは神の意志を探るのが難しいってことで悩んで強引なことができずらい環境だっただろ
それとルター派地域じゃ実質的には世俗権力者の介入が強くて全然民主的じゃねーだろ
万人祭司主義なら間接民主制の長老派や直接民主制の会衆・バプテスト派系列の方が実現してるわ
あとバプテスト派はカルバン主義が優勢なんで印象操作しないように
111世界@名無史さん2016/01/28(木) 12:57:44.910
そもそも半ペラギウス主義はイスラムと正教で
カトリックですら限定的自由意志で半ペラギウスじゃないとバカにしてたくせに
カトリック以上に限定的なアルミニウスを半ペラギウス主義認定か
カルバン派攻撃のためになりふりかまってらんねーなw
まぁアルミニウス主義がカルバン派に対して劣勢なのはいちいち神の絶対性と自由意志を両立したいがためにややこしい理論になったこと
神が全知全能なら時を超えてすべてを支配すると考える方がすっきりしてて理屈にかなってるもんね
112世界@名無史さん2016/01/28(木) 13:28:53.370
>>99
ヘブライズムとは別系統のゾロアスター教のヘレニズム化によるグノーシス主義もあっただろ
マニ教となるとそれに近いが早くから仏教やキリスト教とも融合していた
>>103
現代イスラムも大半の地域では世俗主義とバランスをとっているよ 113世界@名無史さん2016/01/28(木) 13:35:06.050
まぁアルミニウス主義はカルバン主義に自由意志をねじこみたいってことからできた思想だからな
自由意志があろうがなかろうがこの世で生活しててなんも変わらねーけど
だいたいそんなこと意識しねーっつーの
あるのはイスラムがテロリストってぐらいだろ
114世界@名無史さん2016/01/28(木) 14:09:39.870
>>108
いや、メソジストの創始者のウェスレーもバプテストの創始者のスミスやヘルウィスもアルミニウス主義者だったって普通に有名だろ
ウェスレーなんて、ウェスレアン・アルミニウス主義って言葉まであるくらいだ
じゃあキリストは何のために十字架に架けられたんだよって話だろ
予定説はローマ人への手紙1章16に矛盾している
それに、ローマ人への手紙8章28-30によれば、神は救いの可能性のある者をキリストと同じ形に創ったんだから、
つまりキリストと同じ人間の肉体を持ったあらゆる人類が救われる可能性があると考える方がよほど合理的だ
というか、全知全能なのだから人間の運命も全て決めているはずだというのは一見もっともらしい主張だが、実のところ全知全能であることと運命を決めることの間には何の因果関係も無い
全知全能であるからには、「運命を決めないこと」も当然神には出来るはずなんだからな
「神は全知全能だから誰が救われて誰が救われないかをあらかじめ『知っている』」というなら合理的だが、あらかじめ「決めている」とする根拠は何も無い
実際、イスラム教はこんな感じの教義を唱え、神の絶対性と人間の完全な自由意志を両立させている
>>109
普通にカルヴァン派も魔女狩りしてただろ
カルヴァン自身もセルベートを焼き殺させてるし、スコットランドとかではカルヴァン派が一番活発に魔女狩りをやってた
カルヴァン派が寛容というのはどう考えても事実に反している 115世界@名無史さん2016/01/28(木) 14:10:51.830
>>110
バプテストの創始者であるスミスやヘルウィスはアルミニウス主義者だぞ?
カルヴァン主義を採るバプテストは後から出てきたのであって、常識的に考えて初期の段階ではアルミニウス主義のバプテストの方が多かったはず
当時において世俗権力の介入が強くなかった教派なんて無いだろ
当の清教徒も世俗権力に散々介入された挙げ句にアメリカに逃げてるんだし
ルター派が民主的だと言ってるのは、牧師にもほとんど権力を認めてないからだ
牧師が主任長老として強大な権力を握るカルヴァン派とは違う
>>111
アルミニウス主義が限定的自由意志なのは人間がクリスチャンじゃない状態においてだろ
クリスチャンになった後の救済の原理に関してはどう見ても半ペラギウス主義じゃん
相対的にはカルヴィニズムよりカトリックにずっと近いが、カトリックともまた違う
教義の整合性や合理性について言い出したら、そもそもキリスト教よりもイスラム教の方があくまで相対的にだが遥かにすっきりしているし合理的だ
イスラム教ではどういう理屈で神の絶対性と人間の完全な自由意志を両立させているかというと、
「何かに強制されてする信仰など真の信仰ではない。神を崇める自由も神に背く自由も完全に認められた上で、その上で自由意志による選択で神を崇めることを選ぶことが本当の信仰なのだ」という理屈だ
つまり、イスラム教においては人間に100%何の曇りも無い完全な自由意志があることが信仰の前提ですらある訳だ
まあ、原罪の考え方があるキリスト教では人間はマイナススタートなのに対して、それが無い上に機会平等が認められているイスラム教ではプラススタートだという違いはあるが、
俺には予定説よりもイスラム教の考え方の方が遥かにすっきりしていると思うがな 116世界@名無史さん2016/01/28(木) 14:13:17.040
>>114
メソジストの方は時代がずれてんじゃん
しかもバプテスト派はカルビニストの方が多いし
そもそも当時のピューリタンはカルビ二ストもアルミニウス主義もいた
お前まるで全部アルミニウス主義みたいなこと言ってるな 117世界@名無史さん2016/01/28(木) 14:18:10.980
>>114
そもそも魔女狩りはカルバン派地域だけで起きてるし
どっちにしてもカルバン派優勢な地域が発展したことをいい加減認めろや
少なくとも社会発展を極度に阻害するような原因にはならなかったね 118世界@名無史さん2016/01/28(木) 14:19:21.090
訂正
そもそも魔女狩りはカルバン派地域だけで起きてないし
119世界@名無史さん2016/01/28(木) 14:25:36.120
で予定説とったところでなんか問題あんのか?
イングランド国教会も予定説とってるけど
余裕で発展してんじゃん
啓蒙主義も予定説地域のイギリスオランダ系列と大陸じゃ方向性が違うだろ
そもそも神が全治全能で時空を超えて支配する力があるならイスラム教でも予定説取った方が合理的だわ
120世界@名無史さん2016/01/28(木) 14:28:55.650
アルミニウス主義は信仰に関して以外自由意志は認めてないだろ
121世界@名無史さん2016/01/28(木) 15:08:29.480
WIKIでもアルミニウス主義とペラギウスは別と書いてるな
そして人間の活動にまで自由意思を拡大すると半ペラ主義におちいる恐れもあると
123世界@名無史さん2016/01/29(金) 09:55:11.520
メソジストの創始者ウェスレーも独立派(ピューリタン)が限定的贖罪説が圧倒してたから独立派に入らなかった
やっぱピューリタンはカルビニストが優勢だったみたいだな
イギリスのピューリタン運動がアルミニウス主義だったってのは完全なるデマ
あくまで一部だけだ
124世界@名無史さん2016/02/07(日) 21:12:52.820
>>116
全部アルミニウス主義なんて言ってないぞ
近代初期のイングランドではアルミニウス主義が総体的・相対的にカルヴァン主義に優勢だっただろうと言ってるんだ
>>117-118
>カルビニストが他人に寛容というか無関心だったってことだ
お前がこんな寝言をほざいたからだろ?
魔女狩りをやってる時点で他人に寛容でも無関心でもないじゃねえか
魔女狩りをやったけど他人に寛容とか無関心とか、マジで頭おかしいんじゃないのか?
他の教派も魔女狩りをしてた!って反論も意味不明だし
>>119
予定説を採ると罪を犯さない自由意志の無い人間がろくでもないことをしないようにイスラム国も真っ青な暗黒の神権政治が行われることになるから悪だ
事実ジュネーヴではそうなったし、アメリカがあれほどの発展をしたのは単に予定説が啓蒙思想に敗北して社会的影響力の大半を喪失したからでしかない
商人が集まっていたオランダなんてカルヴィニズムの浸透と共に発展が止まってどんどん重要性の低い国になっていったし
逆に言えば、アウグスティニシズムやカルヴィニズムを人間の理性によって打ち破ることが出来たからこそ現代の発展がある訳だ
全知全能で時空の全てを支配する力を持った神ならば、当然完全な自由意志を持った人間も作れるはずなんだが?
完全な自由意志を持った人間を作れないなら全知全能とは言えないからな
この時点で「神は全知全能で時空の全てを支配しているのだから人間の救済の運命と滅びの運命までを全て決めているはずだ」というカルヴィニズムの論理に根拠も合理性も全く無いことが分かる
>>121
アルミニウス主義は東方教会の協働説とほぼ同じ考え方だろ
そして協働説は半ペラギウス主義だ 125世界@名無史さん2016/02/07(日) 22:19:51.230
アルミニウス主義は最初から全然少数派で全然優勢じゃない
ピューリタンの主力の独立派もカルバン主義とってたのもジョンウェスレーの言説から確定的だしな
WIKIで半ペラ主義とは違うと書いてあるんでこの話は終わりだな
魔女狩りなんて400年で4万人しか死んでないからインパクトに比べて社会的ダメージは大したことないんだな
俺は社会的ダメージの大小を言ってるわけで完全無欠で何も悪いことしてないとは言ってない
カトリックの方は宗教戦争しかけまくってたけど社会が荒廃したけど清教徒革命はむしろイギリスを強化したからな
126世界@名無史さん2016/02/07(日) 22:29:33.290
>>124
>> 全知全能で時空の全てを支配する力を持った神ならば、当然完全な自由意志を持った人間も作れるはずなんだが?
その自由意志は神の手のひらの自由意志だから自由意志とはいえない
神が何が起こるか全てわかってるなら自由意志の意味がない
一神教の神は全知全能だし、神が全知全能ならすべては神の手の中だ 127世界@名無史さん2016/02/07(日) 22:36:21.540
まずアルミニウス主義はオランダじゃ5%程度しか信仰してなかった
しかも時代的にアルミニウスは時代的に初期ピューリタンと同時代の人間だぞ
そんなに急にひろまるわけないだろ
アルミニウス主義が広まったのは18世紀のジョンウェスレーのおかげでさらに19世紀にアメリカで広まったからだ
128世界@名無史さん2016/02/07(日) 23:02:24.880
>>125
「西方教会内での批判を避けるために半ペラギウス主義ではないと言い張った」というニュアンスだろ
東方教会ではそもそもアウグスティニシズムを認めず原罪という概念そのものを認めないから協働説を採るのに対して、
西方教会にある原罪の概念を認めた上で救済に与る前の自由意志を先行的恩寵という形で限定的に認めるのがアルミニウス主義だ
つまり、協働説とアルミニウス主義の違いはそもそも人間の自由意志には全く曇りがないと考えるか、
部分的堕落によってキリストを信じる前の段階ではキリストを信仰する自由意志のみがあるとするかの違いであって、
つまり神人協働の人間の自由意志の関与の余地の差の違いであり、そもそも自由意志の余地を認めていないカルヴィニズムとの差異とは質が違う
キリスト教神学をペラギウシズム、半ペラギウシズム、アウグスティニシズムの3つに分けたら協働説もアルミニウス主義も明らかに半ペラギウシズムの範疇だ
アウグスティニシズムに属するカルヴァン主義とは明らかに相当な距離が離れている
だから今のイスラム国どころじゃなく不寛容そのものだったカルヴァン本人の政治は何なんだよ?
カルヴィニズムであるからには当然カルヴァン本人の実践が概念的に最もあるべき姿なのであって、
もしそれが他の場所でも実現されてないならばそれはカルヴィニズムが社会的影響力を持ってない、失ってることの証明だろ? 129世界@名無史さん2016/02/07(日) 23:04:03.670
>>126
自由意志の結果が神の作為にならないように、乱数的に人間の自由意志を規定したかもしれないだろ
人間は今のところ擬似乱数しか作れていないが、全知全能の神ならば当然完全な乱数も作れるはずだ
先にも言ったが「あらかじめ何が起きるか分かっている」と「あらかじめ何を起こすか決めている」は全く違う概念だ
もし全知全能の神がいるとすれば、当然最後の審判の際に誰が救われ、誰が滅ぶかはあらかじめ知識として知っているだろう
だが、だからといってそれはあらかじめ決めていることとは全く違う
例えばジョウロを振り回してアスファルトに水を撒いたとしよう
アスファルトを濡らすことはジョウロを持っている人間の意志だが、適当に振り回して撒けば具体的にどの位置に水が落ちるかまでは本人の意図するところではなくなる
だが、最後には日光の熱によって撒かれた水が蒸発してアスファルトが元通りに乾くという結果は見届けるまでもなくあらかじめ知っている
このように、結果を知識として知っていることとそうなるようにあらかじめ仕組むことは全く違う概念である
カルヴィニズムというのは単にそれを論理的に区別できずに混同しているに過ぎない 130世界@名無史さん2016/02/07(日) 23:07:57.390
半ペ主義「人間の自由意志は堕落しておらず、人間は神の恩寵に手伝われながら力を合わせて努力することで救われる」
まずアルミニウス主義には人間の自由意志は堕落してると断じてるし
ただ神の恩寵を感じ取るだけ自由意思は回復するって話。そして神の恩寵を受け入れるか選択できるそれだけ
協働も否定してるよ、まず力を合わせるってことがない一方的に神の力だけで救われる
勉強したり悟りを開いたり喜捨をしたりそういったことで神に近づくこともない、神が人間に近づくわけで人間から神に近づくことは不可能
協働説的な考えはご利益的なところにつながるおそれがあるからプロテスタントでは忌避されるがカトリックや正教では受け入れられる
神の恩寵を感じるとは個人差はあるだろうが普段の生活の中でちょっと神聖な気持ちになった時とかそんなこったろーな
アルミニウス主義はそういったところ
もちろんプロテスタントも慈善活動はやるがそれは聖書にそう書いてあるからやってる
別に神に近づいたり恩寵を受けようとするためじゃないんだが
そこら辺わかってない信徒もたくさんいるだろう
131世界@名無史さん2016/02/07(日) 23:09:33.510
何かをおこすのはわかってるならほんとに自由意志といえるのか
結局神の計画どおりじゃん
132世界@名無史さん2016/02/07(日) 23:14:23.760
いややっぱり神はあらかじめすべてを計画してると考える方が合理的だな
いちいち人間の自由意志をどうこう規定してる方が不自然だ
もちろん神のこころがどうだかわからんが
すべてを計画してると考える方が数学的
人間の自由意志がどうこうなんてのは人間の都合を考えていて政治的
133世界@名無史さん2016/02/07(日) 23:17:40.230
>>128
カルバンは選挙による長老政治を行っていた
それだけだよ
その結果死刑になるやつだっているわな
少なくともカトリックみたいに大量虐殺してるような話は聞かないな 134世界@名無史さん2016/02/07(日) 23:27:22.020
少なくともカルバンはカトリックがやったようなサンバルテルミの大虐殺みたいな
社会が混乱するようなことはやってないからね
それにムハマンドみたいに対立するユダヤ部族を皆殺しにするような過激な措置もしてない
絶対来るなっていうのに来た変わり者を1人殺しただけ
宗教家としてはともかく政治家としてみれば過激ではない
そりゃ比較的安定していたイギリスやオランダでも殺しはあるしね
結局カルバン派地域が比較的安定したことに変わりはないね
135世界@名無史さん2016/02/08(月) 00:24:30.750
プロテスタントにとって自力救済はないし神との協働による救済も無理
だから神にすがって信仰することのみが人を救済する
ここはプロテスタント全部共通
そして神が救いの手をさしのべた時に人が受け入れるのもすべては神の計画ってのがカルバン派
そこに人間の意志は介在しない
神から救いの手をさしのべた時に人に受け入れる意思があるのがアルミニウス派
けど神の計画は否定しない
136世界@名無史さん2016/02/10(水) 01:15:44.470
マニ教ってイスラム教との相性はどうなの?
弾圧対象なの?
137世界@名無史さん2016/02/22(月) 14:10:25.820
迫害は7世紀、キリスト教が異端とみなしてたグノーシス派を、「黒ネコに姿を変えた悪魔と手を結んでいる」と非難したのが始まり
今日は2月22日猫の日
猫ちゃんを見かけたらグノーシスを思い出しましょう
138世界@名無史さん2016/02/22(月) 18:22:28.090
140世界@名無史さん2016/03/04(金) 23:42:28.660
>>136
相性は悪いと思うよ
イスラム教はカトリックと同じく自分の中の悪についてはユルユル
マニ教徒がいちばん嫌う連中 141世界@名無史さん2016/03/20(日) 23:20:01.640
マニ教はスペインバスク地方〜中国福建省まで広がって
中国福建省では現在も寺院が残ってるほどですが
唐や宋と貿易をしてた日本には伝わって無いのですか?
142世界@名無史さん2016/03/21(月) 01:44:31.350
ゾロアスター教やネストリウス派と同じようなもんだろ。
143世界@名無史さん2016/03/21(月) 02:15:02.650
144世界@名無史さん2016/03/21(月) 03:09:36.940
「可能性はあった」というレベルじゃないのか
145世界@名無史さん2016/03/21(月) 03:11:47.250
弘法大師は唐でマニ教徒を目撃したはず
146世界@名無史さん2016/03/21(月) 03:56:11.710
マニ教「宇宙図」確認 国内現存、謎解きに期待
朝日新聞 2010年10月19日10時42分
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201010190109.html
明(善)と暗(悪)の二元的世界観で知られるマニ教の宇宙観を描いたとみられる絵画が国内に現存していることが、京大大学院文学研究科の吉田豊教授(言語学)らの調査でわかった。
吉田教授によれば、10層の天と8層の大地からなるという独自の宇宙観がほぼ完全な形で絵画で確認されたのは世界初という。
吉田教授が「宇宙図」と呼ぶ絵画は、国内で個人が所蔵している。縦137.1センチ、横56.6センチで、絹布に描かれている。
仏教絵画との比較などから、中国の元(1271〜1368)の時代かその前後に、江南地方(浙江省、福建省など)の絵師が制作したとみられるという。
マニ教は布教に、教義を図解した絵画も使っていたとされる。「宇宙図」では最上部が天国とみられ、その右下に太陽、左下に月が描かれている。
さらにその下には円弧で10層に分かれた「天」があり、天使や悪魔、かに座や天秤(てんびん)座、さそり座など十二星座も確認できるという。
「天」の下は人間が住む地上で、須弥山(しゅみせん)があり、最下部は地獄と解釈されている。
吉田教授は「この絵画と文献資料を突き合わせることで、文献研究では分からなかった謎を解く手がかりを得ることが期待される」と話している。(大村治郎)
◇
〈マニ教〉 3世紀のペルシャ人、マニが開祖。ゾロアスター教、キリスト教、仏教などの諸要素を加えた宗教で、二元的世界観を教理の根本とし、悪からの救済を重視する。
西はスペイン、東は中国まで伝えられたが、11世紀ごろから衰え、15世紀ごろ消滅したとされる。 147世界@名無史さん2016/03/21(月) 04:27:04.090
148世界@名無史さん2016/03/21(月) 04:40:22.620
逃れの里の土佐にマニ教徒がいたのか?
149世界@名無史さん2016/03/21(月) 10:08:53.800
もしマニ教が民間に入ってきてたとしても白蓮教徒の乱とか見て国に弾圧されそう
150世界@名無史さん2016/03/21(月) 10:13:50.870
義和団の乱もマニ教関係みたいだな
151世界@名無史さん2016/03/21(月) 18:52:06.420
空海時代の唐の都長安は宗教のるつぼでゾロアスター教のほかネストリウス派キリスト教やマニ教の寺院もあったらしい
密教の護摩業というのはおそらくここでゾロアスター教の影響を受けたものではないかと思われる
152世界@名無史さん2016/03/21(月) 18:56:40.040
朱元璋がマニ教(明教)派生の白蓮教徒だったから明という国号になったんだな
初めて知った
153世界@名無史さん2016/03/21(月) 19:04:28.920
今の中共政府が法輪功を敵視する背景がなんとなく分かる
154世界@名無史さん2016/03/22(火) 23:27:40.600
浄土真宗など浄土教の無量光如来という概念はゾロアスター教の影響じゃないかと思う
オリジナルの仏教にはこんな考えないからな
155世界@名無史さん2016/03/22(火) 23:44:58.140
>>153
最も敵視してる宗教はカトリックな
これは中共に限らず独裁政権ならどこでも同じ。
(独裁者やその周辺の支配集団自身がカトリック教徒である場合を除く) 156世界@名無史さん2016/03/23(水) 00:33:50.430
>>154
オリジナルの仏教と言ったらそもそも宗教ですらないんだが 157世界@名無史さん2016/03/23(水) 00:37:48.490
浄土教は信仰重視
密教は学問重視
禅宗は単なる自己鍛錬
158世界@名無史さん2016/03/23(水) 02:58:57.430
マニ教と弥勒下生の思想って結びついたんだっけ?
159世界@名無史さん2016/03/23(水) 08:02:40.980
160世界@名無史さん2016/03/23(水) 18:29:33.400
ボゴミル派とかカタリ派みたいな10世紀以後に出てきたものをグノーシスの枠で語るのは意味のあることなのかな?
滑空能力をもつ生物が特に連続性もなく登場してくるのと同じで、ある種の収斂進化みたいなもんに思える
161世界@名無史さん2016/03/23(水) 19:42:50.640
それらをひっくるめて「滑空生物」と生態に着目して呼ぶみたいな形で「グノーシス主義」も総称ということじゃいかんの?
162世界@名無史さん2016/03/23(水) 21:07:01.780
その前提がしっかり共有されれば呼んで問題ないが、けっこう勘違いしてる人もいるのでは
とくに日本語ではカタカナだと固有名詞っぽく感じられちゃうから・・・
163世界@名無史さん2016/03/24(木) 01:58:34.770
グノーシスで間違ってない
正統を自称する連中にとってグノーシスでは都合が悪いってだけだ
164世界@名無史さん2016/03/25(金) 00:08:46.850
グノーシス主義的な教派は正統にはなりえん気もするけどね
いろいろ複雑にこねくり回し過ぎてるような
165世界@名無史さん2016/03/25(金) 00:49:10.180
三位一体だって、こねくり回してるさ
つっこみ所は無数にあるが、そもそも素直に読めばあまりに志向の違うイエスと旧約の神とが同一であるはずもない
イエス → 姦通を犯した女が石投げ刑を受けるところで、「罪を犯したことのない者のみ石を投げなさい」
旧約神→ ソドム・ゴモラの町から逃避する際、振り返って見るなとの命につい背いたロトの妻を塩の柱に
こんなのは俺が小6で聖書概略を読んだときにさえ感じたことだ、時代を超えて普遍的に訝しまれて当然
外敵からろくに守りきれてないくせに、口だけいっちょ前のことを言って絶対服従を求めてきやがるDV野郎
そんな旧約と新約とを分離して考えようというのは、ごく自然な精神の発露だと思うぜ
166世界@名無史さん2016/03/25(金) 04:56:14.080
グノーシスってイエスを肯定してるんだっけ?
167世界@名無史さん2016/03/25(金) 08:07:24.130
>>164
どこが?
アフリカや中東を見てればこの世が悲劇と苦痛に満ち溢れてることなんて3歳児にでも分かることなのに、創造神が善だと主張する方がよほど複雑で無理やりなこねくり回しだ
普通に、常識的に考えたら自然とグノーシス主義に辿り着く 168世界@名無史さん2016/03/25(金) 08:54:39.880
>>167
それだったらむしろ無神論の方がすっきりしないか? 169世界@名無史さん2016/03/25(金) 15:48:44.380
>>166
当然のことながら、「グノーシス主義のキリスト教」はイエスを善側として肯定してるね
マルキオン派、マニ教、ボゴミル派、カタリ派など
「グノーシス主義」一般においては、そもそもイエスが登場する蓋然性のないものもあるし、
マンダ教のように洗礼者ヨハネを善の導き手としイエスを悪の一味としているものもある 170世界@名無史さん2016/03/25(金) 16:18:28.410
グノーシスの本質は、プロットというか脚本というかそういうもんに過ぎない
別次元に真の善世界があって、そこからはみ出た悪が作りだしたのが現在の物質世界というね
各々の立場から、そこへ好き勝手に配役を決めていってるのがグノーシス主義的諸宗派
171世界@名無史さん2016/03/25(金) 20:15:01.300
マニ教はグノーシスの鑑だの!
ストーリーさえ成立すれば、キリストだろうが釈迦だろうが老子だろうが役者は問わぬッ
172世界@名無史さん2016/03/26(土) 16:50:22.250
では共産主義はグノーシス主義か
173世界@名無史さん2016/03/26(土) 17:00:31.370
原始共産主義のマズダク教
174世界@名無史さん2016/03/26(土) 17:33:36.360
マルクス・レーニンの共産主義は物質世界の中で階級闘争してるだけだからちがう
マズダグ教は現世の物質が無価値だとの文脈で私有廃止を唱えているので、グノーシス主義的
175世界@名無史さん2016/03/26(土) 17:34:35.260
ただマズダグ教はマニ教の影響も見られるとはいえゾロアスター教の世界観がベース
ゾロアスター教って一般にグノーシスには含められてないけど、善悪二元論まわりのシナリオについてはほぼ同類だ
本家より成立が古いんでグノーシスの枠で語るの差し控えられてるが、もし時代が後だったらグノーシス主義扱いされたろうな
176世界@名無史さん2016/03/26(土) 17:35:59.860
訂正)マズダグ→マズダク
177世界@名無史さん2016/03/28(月) 12:38:23.750
マズダク教て女性も財として共有とか
178世界@名無史さん2016/03/28(月) 16:17:29.750
女と共産主義
http://blog.goo.ne.jp/mugi411/e/4ce781667167c84b5eba820e4c6fa7ef
共産主義といえば男女平等を掲げ、女性を尊重する思想とのイメージが根強い。ネットが発達した現代は、
その実態がやっと知られるようになってきたが、'80年代でも男女平等社会の行き渡った中国や旧ソ連に憧れる日本の女は特異ではなかった。
だがマルクス自体は男女平等など、一言も説いてなかったのだ。婦人共有を公認すると取れる発言をしている。
『共産党宣言』(岩波文庫)第2章の一部を抜粋したブログ記事がある。マルクスの皮肉極まりない夫婦観が知れて、実に興味深い。
−そして共産主義者よ、君たちは婦人の共有を採用しようとするのだろう、と全ブルジョア階級は一斉に我々に向かって叫ぶ。
ブルジョアにとっては、その妻は単なる生産用具に見える。だから生産用具は共同に利用させるべきである、と聞くと彼らは当然、
共有の運命が同様に婦人を見舞うであろうとしか考えることができない。
ここで問題にしているのは、単なる生産用具としての婦人の地位の廃止だ、ということにはブルジョアは思いもおよばない。
何しても共産主義者のいわゆる公認の婦人共有に驚き騒ぐわがブルジョアの道徳家ぶりほど笑うべきものはまたとない。
共産主義者は婦人の共有を新たに取り入れる必要はない。それはほとんど常に存在してきたのだ。
わがブルジョアは彼らのプロレタリアの妻や娘を自由にするだけでは満足しない。
公娼については論外としても、彼らは自分たちの妻を互いに誘惑して、それを何よりの喜びとしている。
ブルジョアの結婚は実際には妻の共有である。
共産主義者に非難を加えうるとすれば、せいぜいで共産主義者は偽善的に内密にした婦人の共有の代わりに、
公認の、公然たる婦人の共有を取り入れようとするという非難ぐらいであろう。いづれにせよ、現在の生産諸関係の廃止とともに、
この関係から生ずる婦人の共有もまた即ち公認および非公認の売淫もまた消滅することは自明である… 179世界@名無史さん2016/03/28(月) 16:18:22.540
婦人の共有を言い出したのは、実は近代共産主義者ではない。
既に5世紀末のサーサーン朝ペルシアに誕生したマズダク教の開祖は、財産や婦人の共有を説いている。
マルクスがマズダクを知っていたのか不明だが、マズダク教徒の行いが原始共産主義運動といわれる由縁である。
社会改革運動であったのは事実だが、ペルシア社会が大混乱に陥ることになった。
妻を私的な生産用具としていたブルジョアと違い、共産主義者はそんなことはしないと宣言する。
いかに19世紀といえ、婦人は「生産用具」という表現はキツい。女性は産む機械と同じレベルである。
180世界@名無史さん2016/03/28(月) 16:31:44.290
要するに私有、共有の違いはあれど用具であることは前提だったんだな
181世界@名無史さん2016/05/02(月) 03:52:00.350
マニ教の最高神はズルワーンということでいいですか?
182世界@名無史さん2016/05/02(月) 04:13:37.400
ズルいやつがワーンと泣いてるのか
183世界@名無史さん2016/05/02(月) 11:47:24.070
184世界@名無史さん2016/05/02(月) 13:43:26.150
>>179
夫人の共有は、更に遡って2世紀のキリスト教アダム派で既に見られるんだよな 185世界@名無史さん2016/05/02(月) 13:51:21.440
うんこうんこ
186世界@名無史さん2016/05/02(月) 20:19:28.970
ズルワーン>原人オフルミズド>イエスその他予言者じゃないの?
187世界@名無史さん2016/05/02(月) 22:56:58.230
マニ教がズルワーンについて言及してるのはどの文献?
188世界@名無史さん2016/05/02(月) 23:41:49.910
勘違いしやすいけどゾロアスター教ズルワーン主義とは、本質的には関係ないからな
アッバー・ダラッブーター(光明の父、偉大なる父)をイラン系宗徒に分かりやすく説明するための借用ワードでしかない
マニ教お得意の換骨奪胎の一例で、イエズス会が日本布教を始めたとき神を「大日」と言ってたのを思い浮かべればよい
189集ストテク犯被害者必見!2016/05/03(火) 19:05:30.440
190世界@名無史さん2016/05/08(日) 20:21:02.260
マニ教を国教としたウイグルは果たしてイエスについて
どの程度知っていたのだろうか?
191世界@名無史さん2016/05/08(日) 20:55:27.880
イエスはマニ教の預言者なわけだしキリスト教徒だっていたからよく知っていた
192世界@名無史さん2016/05/08(日) 21:53:47.410
全ての宗教を纏めようとしたグノーシスのマニ教が弾圧されたのは
既存の宗教の既得権益が反発した結果
地球、分割、宗教、利権
193世界@名無史さん2016/06/06(月) 01:11:43.840
イエスはウイグル人から何と呼ばれていたの?耶蘇?
194世界@名無史さん2016/06/06(月) 01:17:30.190
>>192
>全ての宗教を纏めようとしたグノーシスのマニ教
神道が入って無くてなにが全ての宗教だ阿呆 195世界@名無史さん2016/06/06(月) 02:32:44.040
小学生かよ
こんな頭の悪そうな脊髄反射レス久々に見た
196世界@名無史さん2016/06/06(月) 16:38:33.390
>>194
>全ての宗教を纏めようとした
纏めきってないから神道が入って無いんだから
神道を入れて纏めればいいだけだろ 197世界@名無史さん がんばれ!くまモン!©2ch.net2016/06/06(月) 21:24:35.110
そんなマイナーで無個性な宗教
他の宗教に包含されているから
改めて纏める必要はないだろう
198世界@名無史さん2016/06/06(月) 23:30:55.400
天から降臨した神の血統が現代まで続いているという信仰が核になる
199世界@名無史さん2016/06/07(火) 00:48:30.410
下手すると逆に神道に取り込まれてしまうかもな
200世界@名無史さん がんばれ!くまモン!©2ch.net2016/06/07(火) 05:28:50.360
そんな魅力があれば大日本帝国が滅んでも外地の神社は残ったんじゃないか
現代の海外で普及している日本発の宗教も創価等の仏教系や
特にブラジル・南部アフリカに流行する新宗教諸教団であって
所謂神道はぜんぜん進出できないでいるのは何故だろうね
201世界@名無史さん2016/06/07(火) 05:31:46.860
ロシアではオウムがけっこうな勢力だったようだし
その報道でハゲ添がロシアに怒ってたのを覚えてる
202世界@名無史さん2016/06/07(火) 22:59:19.140
キュウリやメロンばっかり食ってるヤツばっかの国だったら
すぐに滅ぼされるな。
それがマニ教がいまいち広がらなかった理由じゃないか?
203世界@名無史さん2016/06/07(火) 23:23:08.79O
「主はきませり」の主はヤルダバオトか?
それともソフィアやキリストを生み出した至高神か?
204世界@名無史さん2016/06/08(水) 01:08:34.550
光って言ってるから光でしょ
205世界@名無史さん2016/06/10(金) 04:42:53.300
>>200
弱者を穢れとみなし死後の救済もない糞宗教だから 206世界@名無史さん2016/08/23(火) 03:10:27.940
ササン朝のキルデールの碑文にマニ教徒がzandit
と記されているようだが、何でそう記されてるの?
207世界@名無史さん2016/08/26(金) 03:14:57.900
マニ教の流れを汲むとされる白蓮教徒は宗教反乱を
起こしたが、他のマニ教系の集団が武装蜂起すること
ってあったのかな?
208世界@名無史さん2016/09/15(木) 20:30:02.720
209世界@名無史さん2017/01/24(火) 02:00:52.680
『異端カタリ派の歴史』 ミシェル・ロクベール著
http://www.yomiuri.co.jp/life/book/review/20170116-OYT8T50039.html
迫害された集団、真の姿
皆さんは「異端」という言葉からどのようなイメージを連想されるだろうか。おそらく、おどろおどろしい類いではないか。
しかし、東欧で興り、11世紀に西欧に伝播したキリスト教の異端カタリ派は、聖職者自らが額に汗して働き、
力を否定し純粋な神への愛を共有する原始キリスト教共同体のような良き人たちの集団だった。
本書は同派の歴史に真正面から取り組んだ決定版である。
同派はローマ教会から徹底して敵視された。それは二元論を信じていたからである。
神は天、霊、魂を造ったが、地、肉体、物質は悪しき神が造った。
彼らは「ヨハネによる福音書」を根拠に、肉体(物質世界)という悪しき牢獄を脱して真の故郷である天に還ることが人間の救いだと説いた。
そして、12世紀の南仏(ラングドック)に、寛容なトゥールーズ伯レモン6世の黙認の下、
シモーヌ・ヴェイユが「一種の奇跡」と呼んだ信仰共同体を成立させた。
これに対し、ローマ教会は異端審問を制度化し、アルビジョワ十字軍を送って殲滅(改宗か火刑)を図る。
中世の封建秩序の保証人であったローマ教会には初めから平和解決を図る気持ちはなかった。
こうして同派の歴史は酸鼻をきわめる迫害の300年史となったのである。
本書は、二元論的異端の勃興、十字軍、異端審問の3部から成っている。
教皇イノケンティウス3世は異端幇助者たち(南仏の地方領主)の財産を没収するというアメを十字軍に与えた。
かくして、シモン・ド・モンフォールが大活躍する。しかし、南仏全体を接収するにはフランス王の出馬を仰ぐしかなかった。
こうして異端撲滅とフランス王家による南仏併合が同時進行したのである。
「正統」な歴史は常に勝者によって語られるが、そこで歪められた当時の人々の真の姿は異端の歴史を掘り下げることで見えてくる。
本書を読んで同派を取り上げた佐藤賢一の『オクシタニア』を再読したくなった。武藤剛史訳。
◇Michel Roquebert=1928年、仏ボルドー生まれ。中世南仏の歴史と文化研究の専門家。 210世界@名無史さん2017/01/24(火) 03:47:14.820
キリスト教も光と闇で結局二元論だよね
211世界@名無史さん2017/01/26(木) 00:18:12.310
>>179
>サーサーン朝ペルシアに誕生したマズダク教の開祖は、財産や婦人の共有を説いている。
このブログがいてる奴は何かかんちがいしてるようだけど
妻の共有はマズダクとか関係なくてイスラム教以前のペルシャの伝統
ストラボンの世界地誌の中に妻を共有する民族としてペルシャ人が挙げられている 212世界@名無史さん2017/07/02(日) 11:28:09.930
>>200
新羅人である天日槍が祀られていることから分かるように神道は本来日本人以外に対しても適用される世界宗教なのに、アホな明治至上主義者どもが日本だけが特別な神の国だと思い込んでるから
国家神道は本来の古神道から外れてるカルト宗教なんだが、神主には国家神道を信じてる奴らが多いのが困ったものだわ
>>205
確かに元々古神道には穢れ思想があったが、イザナギの禊から分かるように穢れは簡単に祓えるものでしかないんだが
穢多とか非人が穢れてると差別されるようになったのは肉食を否定する仏教のせいだろうが
仏教徒はあらゆる問題でことごとく他者に責任転嫁し続けて絶対に自分の非は認めない、本当にクズだな
死後の救済にしても、神道では全ての人間は死んだら神になって常世の国で幸せに暮らせるという形で救われる
キリスト教や仏教は悪人は救済されないと主張するが、神道では死んだら生前の全ての罪が無条件に許されるから、善人も悪人も無関係に全ての人間が絶対に救済される
神道は悪人は救済されないと主張する他の宗教と比べて更に徹底した救済概念を持つ宗教だ
>>210
神道はあらゆるものが全て神であるという宗教だから、言うなれば神一元論だぞ
例外無く絶対善や絶対悪の存在を主張する他の宗教と違って神道だけは絶対善の存在も絶対悪の存在も認めない相対主義の宗教だから、キリスト教やゾロアスター教のような二元論にはならない 213世界@名無史さん2017/07/13(木) 10:22:32.520
>>4
信仰ではなく知識を与えると言いながら根拠不明だと気付いてマニ教止めたのがアウグスティヌスでしょ 214世界@名無史さん2017/07/13(木) 15:25:04.520
グノーシス主義は一部にしか流行らない
大抵の人間はこの世が好きだからな
215世界@名無史さん2017/07/25(火) 10:35:18.570
マーニーやグノーシスに関しては、京都大学学術出版会・刊行の
『西洋古典学事典』および『西洋古典学事典アプリ』を
よく読んでみることだ。
わかったな。
216世界@名無史さん2017/07/26(水) 17:04:16.390
中国人はマニ教の難解な教理をを理解できたのだろうか?
217世界@名無史さん2017/07/26(水) 17:21:27.900
☆ 日本人の婚姻数と出生数を増やしましょう。そのためには、公的年金と
生活保護を段階的に廃止して、満18歳以上の日本人に、ベーシックインカムの
導入は必須です。月額約60000円位ならば、廃止すれば財源的には可能です。
ベーシックインカム、でぜひググってみてください。お願い致します。☆☆
218世界@名無史さん2017/07/26(水) 23:25:11.870
>>200
国家神道だってべつに本気で日本人以外に布教したわけじゃないだろ
外地に神社を建てたのは左翼がどんだけ悪意で解釈しようと結局在留邦人のためでしかないし
参拝をさせたり神社の前を通るときに拝礼をさせたりというのも単に
神社と日本のメンツを立てさせようと、
日本や天皇や日本人を蔑ろにさせないようにと、ただそれだけ。嫌なら近くを通らなければいい
何より現地人を対象に神主の養成も祝詞の教育もしていない
それは難しい上に現地人は興味を持たない、
だから日本人の民族宗教止まりでいいと当時の日本人だって考えていた
(構想の時点では、幕末明治の被侵略の危機において精神的に自衛できればそれでよかったのだから)
歴史上あえてそれに近いものを挙げるならゾロアスター教で、
何度も大帝国の国教になりながら、結局イラン語系以外の民族には全く布教されなかった
その枠を踏み出そうとしたのはマニ教だが、教祖自らが経典を書いて挿絵までつけて
キリスト教や仏教の用語まで借りて翻訳に腐心していたその姿勢のすべてが世界宗教を指向していて
反ゾロアスター教的な動機があったのだろうと推察される 219世界@名無史さん2017/07/27(木) 03:10:18.160
マニ教じゃなくマニ派キリスト教としましょう
220世界@名無史さん2017/08/03(木) 02:41:33.430
マニ教すげえ厨二心をくすぐられるんだよなあ(`・ω・´)
221世界@名無史さん2017/08/03(木) 03:22:05.340
222世界@名無史さん2017/08/03(木) 09:03:52.830
マニの真筆の絵画か
223世界@名無史さん2017/08/03(木) 09:42:36.930
まーたきらら系かよ…て百合姫かよ!
こら入信しますわー一気に少子化して滅亡しますわー
224世界@名無史さん2017/08/03(木) 21:46:00.520
マニ教は百合を推奨したせいで子孫が生まれずに滅びたということか
225世界@名無史さん2017/08/06(日) 14:13:34.500
ソフィア、ウィキペディアだとソピアーになってるのな(´・ω・`)
226世界@名無史さん2017/08/07(月) 01:15:39.030
いつの時代のギリシア語かによって発音は違うけどさ
記事によっては中世の話でも古典時代の発音で書いたりその逆だったりしてるんだろ
227世界@名無史さん2017/08/07(月) 09:11:43.760
>>1
マニ教は正確にはグノーシス主義要素もある宗教であってグノーシス主義じゃないな 228世界@名無史さん2017/08/18(金) 23:19:30.540
魂の原郷である、偉大なるプロパトールの元に帰還しよう
物質性の闇を振り払い光の世界に速やかに戻らなければならない
229世界@名無史さん2017/08/19(土) 01:55:43.730
プレパラートよく壊したなあ
230世界@名無史さん2017/12/26(火) 09:41:32.460
231世界@名無史さん2018/01/30(火) 08:34:28.510
世界史のようにおもしろいかねがはいってくるさいと
グーグルで検索⇒『羽山のサユレイザ』
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