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本格的な海水浴や川遊びのシーズンを迎え、気を付けなければならないのが「水の事故」です。各地で安全講習会なども開かれる中、水遊びに欠かせないある「アイテム」について注意を呼びかける活動が広がっています。 　12日、三重県尾鷲市の小学校で、水の事故をどう防ぐかを学ぶ講習会が開かれました。 　夏休みを前に、尾鷲海上保安部の職員が小学生を対象に開きました。 　講習会では、子どもたちが、服を着たままでの水泳を体験したり、空のペットボトルを使って水面に浮かぶ練習をしたりしました。 「ペットボトルの端っこだけ持つ。顎を出す、そうそう…」（尾鷲海上保安部の職員） 水に浮かぶ練習も 　また、水に浮かぶ練習もしました。 Ｑ浮くのは難しかった？ 「簡単だった」 「水に浮かべるものがいっぱい知れてよかった」（参加した児童） 　尾鷲海上保安部は、こうした講習会を他の小学校でも開く予定です。 意外な水の事故につながりやすいビーチサンダル 　海水浴シーズンを迎えるこの時期、水遊びに欠かせない、ある「アイテム」をめぐってこんな声が―― Ｑ海や川に遊びに行って、サンダルを流されたことありますか 「ある」 Ｑそういうときどうしました 「もうあきらめた」（参加した児童） 　そう、意外な水の事故につながりやすいのが、ビーチサンダルです。 　ＮＰＯ法人「アクアキッズセーフティープロジェクト」によりますと、海や川に流されたサンダルや帽子、おもちゃなどを追いかけて溺れる水難事故が、2019年以降だけでも、毎年起きているといいます。 大人は「なくしたことを叱らない」 　東海地方でも2022年8月、愛知県新城市で20代の男性が流されたサンダルを拾おうとして川に入り、死亡しています。そこで―― 「サンダルバイバイプロジェクト。海や川でサンダルが流れても追いかけないよと約束するプロジェクト」（瑞浪市消防本部救急救命士　森田大貴さん） 　岐阜県瑞浪市の救急救命士、森田大貴さんが取り組む「サンダルバイバイ」プロジェクト。 　サンダルや帽子が流されたとき、子どもは「追いかけずにバイバイする」こと、そして大人は「なくしたことを叱らない」こと。 　この「おやこ条約」を結ぶよう、「アクアキッズセーフティープロジェクト」とともに提唱しています。 「恐怖の植え付けはよくない」 「(川は)流れが急なところと緩やかなところは、見ただけじゃ分からない。そういうところにはまってしまうと、出てこれなくなったり、早く流されていったりしてしまう。(子どもは)サンダルやおもちゃが流されるとお母さんやお父さんに怒られるので、“取りに行かないと”と思ってしまう。それを親御さんと一緒に『あなたの命のほうが大切なので取りに行かなくて良い』と約束してほしい」（森田大貴さん） 　森田さんは、自身の6歳・3歳の子どもとも「おやこ条約」を結び、救急救命士としての活動で訪れた小学校や幼稚園でも「サンダルバイバイ」について広めているということです。 「一番ダメなのは『水が怖いところ』と(子どもに)植え付けてしまうこと。子どもの安全策を親がとって遊ぶのが、一番大切なことだと思う」（森田大貴さん） （7月12日15:40～ 放送メ～テレ『アップ！』より)