
郡山の学習塾でクラスター 新型コロナ・福島県内新たに12人が感染
福島県は郡山市の十~七十代の男女十人と南会津町の十代男性、大玉村の六十代会社員女性の計十二人の新型コロナウイルス感染が確認されたと十七日、発表した。いずれも十六日に陽性が判明した。このうち、郡山市の四人は同じ学習塾に通い、別の三人は同じ飲食店の利用者だった。塾と飲食店では既に感染者が出ており、県は塾と飲食店でそれぞれクラスター(感染者集団)が発生したとみている。県内のクラスターは計十二例となった。
県内の新規感染者が二日連続で十人以上となるのは初めて。今月に入り十六日までの新規感染者は百六人となり、月別の新規感染者が百人を初めて超えた。県内の感染者は累計三百五十九人。
県と郡山市によると、同市の十代男性二人と十代女性二人の計四人は中学生(三人が同じ中学)で、市内の学習塾に通っていた。十五日に感染が確認された同市の五十代自営業女性が講師をしており、四人は授業を受けていた。
他に郡山市で感染が確認されたのは七十代無職女性、三十代会社員男性、四十代会社員男性三人、五十代男性。このうち三人が駅前の飲食店で、既に県内外で陽性判明している五人と共に会食していた。別の一人は陽性者の家族だった。
この飲食店で会食した八人のうち一人が別の飲食店を利用した際、別のクラスターが発生した飲食店の利用者と接触があった。県と郡山市は、飲食店を介して感染が広がった可能性が高いとみている。
南会津町の十代男性は学校に通っているとしたが、県は校種を明らかにしていない。
大玉村の六十代女性は無症状で、他の十一人は軽症。いずれも県内の医療機関に入院または入院予定。
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2020101880138
市内の中学生四人の新型コロナウイルス感染が確認されたのを受け、市教委は十九日、感染した生徒が在籍する学校の同じ学年を休みにする。品川萬里市長らが十七日、市役所で記者会見し、方針を明らかにした。
四人のうち三人が同じ学校で、残る一人は別の学校に通っており、いずれの生徒も十六日は学校を休んだ。それぞれにクラスや部活動で濃厚接触者がいるとみられ、市保健所などが行動歴や接触者を調べている。学習塾では四人以外の生徒も受講していたが、PCR検査の結果、いずれも陰性が確認されたという。
校内の濃厚接触者を対象にPCR検査を進めており、結果がすべて判明するのは十九日まで掛かる見込みで、市教委は休み明けの十九日の学年閉鎖に踏み切る。
濃厚接触者は二週間の自宅待機となるため、市教委はタブレット端末やプリントを使って学習の遅れを補う方針。
市は会見で、中学生とは別に、感染者がJR郡山駅前周辺で複数の飲食店を訪れる中で感染が拡大した可能性を示した。
クラスターが発生した飲食店での感染者一人と、もう一つのクラスターが発生した飲食店での感染者一人が、この二店とは別の飲食店を同じ日の同じ時間帯に訪れていたという。市保健所の塚原太郎所長は「飲食店のはしごが感染を媒介する恐れがある」と注意を呼び掛けた。
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2020101880139