
昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた前法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=と妻の案里被告(46)=参院広島=の第6回公判が4日、
東京地裁であり、案里被告の公設第1秘書の前田智代栄秘書が3日に続いて出廷。弁護側の証人尋問の途中、克行被告が前田秘書に対し「なんで検察官を向くんだ」と激高する場面があった。
【動画】焦点・河井前法相夫妻買収事件公判
この日は克行被告の弁護側が尋問した。検察からの取り調べ状況を尋ねられた前田秘書は、任意聴取を74回受けたと証言。
弁護側が「何の容疑で取り調べを受けたのか検察官から言われていたか」と問われたのに対し、
前田秘書が数秒間沈黙した際、発言が認められていない克行被告が被告人席から急に「なんで検察官を向くんだ」と発言した。
克行被告の弁護人は「検察官にアイコンタクトを送ったためだ」と主張。前田秘書は「送っていない」と反論した。裁判長が不規則発言として克行被告側を注意。
弁護人から促され、被告人席に座った状態で裁判長に対し「以後気をつけます。大変失礼しました」と頭を下げた。案里被告は黙ってその様子を見つめていた。
このほか、県内の企業や地方議員を回っていた前田秘書は「公示前から陣営からの大量の配布物を配った。集票のお願いだった」と証言。
訪問先の企業選びも克行被告の指示だったと説明した。
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