東京都の小池百合子知事は16日午前、都庁で報道陣の取材に応じ、新型コロナウイルスの濃厚接触者や感染経路を詳しく調べる「積極的疫学調査」をめぐる都の通知について「縮小するものではありません」との見解を示した。
都は前日の15日、新型コロナの感染急拡大で保健所業務が逼迫ひっぱくしていることから、積極的疫学調査について「優先度を考慮して効果的、効率的に実施」とする方針を各保健所に通知したと明らかにしていた。
この件について報道陣から問われた小池知事は、無症状患者も約15%いるとした上で、「分かっている人たちから、できるだけ話を聞いて、クラスターの確認をしていく。広がりを確認する、効率を上げていくという意味です」と述べ、調査の実効性を上げていくものだとして、30秒余りで取材を切り上げた。
東京新聞 2021年8月16日 13時06分
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