バイデン氏、東京五輪「日本の首相が懸命に努力」…ただし開催は「科学に基づいて判断」
2021/02/08 17:25
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210208-OYT1T50149/
【ワシントン=横堀裕也】米国のバイデン大統領は7日放送のラジオ番組で、東京五輪・パラリンピックについて「日本の首相は安全に開催できるよう懸命に努力している。開催を祈っているが、科学に基づいて判断されなければならない」と語った。日本や世界各国の感染状況を踏まえて開催の可否を決めるべきだとの考えを示したとみられる。
バイデン氏が東京五輪・パラリンピックの開催について公に発言するのは大統領就任後、初めてだ。「五輪のために4年間、尽くしてきた選手たちは、突然中止となったらどんな思いに駆られるだろうか。こうした選手たちのことを思うと胸が痛む」とも述べた。
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菅首相は1月28日、バイデン氏の大統領就任後初めて電話で約30分間会談した。首相は会談後、記者団に「今回は東京五輪・パラリンピックに関するやり取りはなかった」と述べた。
日本政府は、今夏の東京五輪・パラリンピック開催を実現したいとの立場だ。首相は5日の衆院予算委員会で「IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長とは、東京五輪を必ず実現することで一致している。準備をしっかり進めていきたい」と強調した。
IOCのトーマス・バッハ会長は先月、理事会後の記者会見で「私たちの仕事は五輪を開催することで、中止することではない」と語っていた。