2021年1月火災保険が大幅値上げへ! 知らないと損する契約内容の見直しポイント
12/7(月) 6:01配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/748804a9d6225d27f693b2a8bc8b84e9afbccf1e
全国的に天災が多くなっている昨今、保険の値上げが間近に迫っている。2021年1月1日以降の新規加入者は保険料が今より高くなる地域も。これを機に、加入保険がどこまでカバーしてくれるのかを改めて確認し、見直し・入り直しを検討して、保険を賢く利用しよう!
知らなきゃソンする火災保険の契約内容
「片づけ中に火災保険の書類が出てきたので、何気なく読んでみたんですよ。そしたら“排水管のつまりなどのかけつけ&応急処置が無料”というオプションがついていることに気づいて。そうとは知らず、先日、排水管修理に7万円も払ってたわ。悔しい〜」
そう嘆くのは、東京都在住のSさん。「実は、こういう人がとても多いんですよ」と教えてくれるのは、火災保険などの損害保険に詳しいファイナンシャルアドバイザーの吉田友哉さん。
「火災保険って、賃貸住まいの人も、家を購入した人も、必ず加入することになっています。ところが、せっかく加入しても、どんな内容で契約して、どんなときに補償を受けられるか知らない人がほとんど。その結果、もらえるはずのお金をもらい損ねることに」(吉田さん、以下同)
火災保険といえば、「火事で家が焼けたらお金がもらえる」「台風で家が壊れたらお金がもらえる」というイメージがあるけど、ほかにも、お金がもらえることがあるってこと?
「火災保険では、火災のほか、契約プランによっては水ぬれや盗難、破損・汚損なども補償されるんです。特に破損・汚損がカバーされる契約なら、保険金が支払われる場面はぐっと多くなります、“子どもが暴れて液晶テレビが壊れた”“パソコンにコーヒーがこぼれて壊れた”なんてときも保険金が支払われるんですよ。適用範囲が広いため、破損・汚損を理由に保険金の支払いが申請されるケースはすごく多いです」
そのほかにも落雷や破裂・爆発、水災・風災・ひょう災・雪災などをカバーするものもある。保険の対象が建物か家財か、または両方か、契約内容を知って、がっちり請求したいところ。では、うちの火災保険がどんな内容なのか確認する方法は?
「契約時の保険証券や、年に1度、損保会社から郵送されるお知らせを読めばわかります。さらに詳しく知りたい場合は、お知らせに代理店の連絡先が載っていますから、そこに問い合わせてみましょう。ちなみに、保険金の請求も、その代理店を通じて行います」
確認してみたら、「うちの保険の補償内容はしょぼかった」なんてことも……。
「実は火災保険は、2021年1月1日に値上げを控えているので、今が見直しのチャンスなんです。急いで見直しを!」
1月1日の値上げ前が見直しのチャンス
「火災保険って保険会社にとって儲からない商品なんです。特に、ここ数年は自然災害が相次いで保険金の支払いがかさんでいて大変です」
日本損害保険協会の調べによると、2018年9月の大阪、京都、兵庫などで大きな被害を出した台風21号では、自然災害としては過去最高の1兆678億円もの保険金が支払われた。翌2019年も台風15号と同19号の支払保険金が、関東など東日本を中心に合わせて1兆円を超えた。
そのため、損保大手4社(東京海上日動、損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和)は、’15年と’19年に数%ずつの値上げを行ってきた。さらに、2021年1月1日にも全国平均で6〜8%の値上げを行う(日経新聞7月7日の記事より)。
「保険料がどのくらい変わるかは、住んでいる地域や築年数などによって異なりますが、多くの人にとって値上げとなります。また、お得な特約もどんどんなくなっています。“事故時諸費用”といって、保険金を受け取るときにお見舞金が一定割合で上乗せしてもらえる特約があるのですが、最近はこれも縮小される傾向にあります。例えば三井住友海上には30%(上限300万円)上乗せするというほかにはない太っ腹なコースがありますが、これも1月1日以降はなくなり、他社同様10%(上限100万円)のコースだけに……」
前述のように保険金の支払いが増えた大阪、京都、兵庫、東日本のほかにも、熊本や愛知など近年、災害が多かった地域の築年数が古い家屋では今回の改正で、10%〜30%値上げになると覚悟すべき。
以下はソース元で
(取材・文/鷺島鈴香)
12/7(月) 6:01配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/748804a9d6225d27f693b2a8bc8b84e9afbccf1e
全国的に天災が多くなっている昨今、保険の値上げが間近に迫っている。2021年1月1日以降の新規加入者は保険料が今より高くなる地域も。これを機に、加入保険がどこまでカバーしてくれるのかを改めて確認し、見直し・入り直しを検討して、保険を賢く利用しよう!
知らなきゃソンする火災保険の契約内容
「片づけ中に火災保険の書類が出てきたので、何気なく読んでみたんですよ。そしたら“排水管のつまりなどのかけつけ&応急処置が無料”というオプションがついていることに気づいて。そうとは知らず、先日、排水管修理に7万円も払ってたわ。悔しい〜」
そう嘆くのは、東京都在住のSさん。「実は、こういう人がとても多いんですよ」と教えてくれるのは、火災保険などの損害保険に詳しいファイナンシャルアドバイザーの吉田友哉さん。
「火災保険って、賃貸住まいの人も、家を購入した人も、必ず加入することになっています。ところが、せっかく加入しても、どんな内容で契約して、どんなときに補償を受けられるか知らない人がほとんど。その結果、もらえるはずのお金をもらい損ねることに」(吉田さん、以下同)
火災保険といえば、「火事で家が焼けたらお金がもらえる」「台風で家が壊れたらお金がもらえる」というイメージがあるけど、ほかにも、お金がもらえることがあるってこと?
「火災保険では、火災のほか、契約プランによっては水ぬれや盗難、破損・汚損なども補償されるんです。特に破損・汚損がカバーされる契約なら、保険金が支払われる場面はぐっと多くなります、“子どもが暴れて液晶テレビが壊れた”“パソコンにコーヒーがこぼれて壊れた”なんてときも保険金が支払われるんですよ。適用範囲が広いため、破損・汚損を理由に保険金の支払いが申請されるケースはすごく多いです」
そのほかにも落雷や破裂・爆発、水災・風災・ひょう災・雪災などをカバーするものもある。保険の対象が建物か家財か、または両方か、契約内容を知って、がっちり請求したいところ。では、うちの火災保険がどんな内容なのか確認する方法は?
「契約時の保険証券や、年に1度、損保会社から郵送されるお知らせを読めばわかります。さらに詳しく知りたい場合は、お知らせに代理店の連絡先が載っていますから、そこに問い合わせてみましょう。ちなみに、保険金の請求も、その代理店を通じて行います」
確認してみたら、「うちの保険の補償内容はしょぼかった」なんてことも……。
「実は火災保険は、2021年1月1日に値上げを控えているので、今が見直しのチャンスなんです。急いで見直しを!」
1月1日の値上げ前が見直しのチャンス
「火災保険って保険会社にとって儲からない商品なんです。特に、ここ数年は自然災害が相次いで保険金の支払いがかさんでいて大変です」
日本損害保険協会の調べによると、2018年9月の大阪、京都、兵庫などで大きな被害を出した台風21号では、自然災害としては過去最高の1兆678億円もの保険金が支払われた。翌2019年も台風15号と同19号の支払保険金が、関東など東日本を中心に合わせて1兆円を超えた。
そのため、損保大手4社(東京海上日動、損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和)は、’15年と’19年に数%ずつの値上げを行ってきた。さらに、2021年1月1日にも全国平均で6〜8%の値上げを行う(日経新聞7月7日の記事より)。
「保険料がどのくらい変わるかは、住んでいる地域や築年数などによって異なりますが、多くの人にとって値上げとなります。また、お得な特約もどんどんなくなっています。“事故時諸費用”といって、保険金を受け取るときにお見舞金が一定割合で上乗せしてもらえる特約があるのですが、最近はこれも縮小される傾向にあります。例えば三井住友海上には30%(上限300万円)上乗せするというほかにはない太っ腹なコースがありますが、これも1月1日以降はなくなり、他社同様10%(上限100万円)のコースだけに……」
前述のように保険金の支払いが増えた大阪、京都、兵庫、東日本のほかにも、熊本や愛知など近年、災害が多かった地域の築年数が古い家屋では今回の改正で、10%〜30%値上げになると覚悟すべき。
以下はソース元で
(取材・文/鷺島鈴香)