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2月28日 14時04分
北朝鮮外務省でアメリカとの交渉を担っているチェ・ソニ北米局長が、このほど外務次官に昇格したことがわかり、北朝鮮が米朝対話の再開に前向きな姿勢を示していることと関連があるのか、関係国は注視しているものとみられます。
これは、朝鮮半島情勢に詳しい関係者がNHKの取材に対して明らかにしたものです。
それによりますと、北朝鮮外務省でアメリカを担当するチェ・ソニ北米局長が、このほど外務次官に昇格したということです。チェ氏は長年にわたってアメリカとの交渉を担い、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の次席代表も務めました。
2012年2月を最後に米朝対話が途絶えたあとも、チェ氏は、国際会議などの機会を通じてアメリカの元政府高官などと意見交換を重ねてきたほか、去年5月には、当時、ピョンヤンで拘束されていたアメリカ人大学生の解放をめぐり、ノルウェーでアメリカのジョセフ・ユン特別代表と接触したと伝えられていました。
チェ氏は、おととし副局長から局長に昇格したばかりで、前任のハン・ソンリョル次官の処遇などは明らかになっていません。
北朝鮮は、ピョンチャンオリンピックの閉会式に合わせて韓国に派遣したキム・ヨンチョル朝鮮労働党副委員長が、ムン・ジェイン(文在寅)大統領との会談で「アメリカと対話をする十分な用意がある」と述べ、米朝対話の再開に前向きな姿勢を示しており、このこととチェ氏の外務次官への昇格に関連があるのか、関係国は注視しているものとみられます。