【世宗聯合ニュース】韓国の中高生が将来希望する職業の1位は教師で、医師や看護師、警察などに次いで、中高生いずれも5位にコンピューター工学の研究者・ソフトウエアの開発者が入った。一方、新型コロナウイルス禍で対面での進路相談などが難しくなった影響もあり、将来何になりたいか分からないという中学生が全体の39%、高校生も27%にそれぞれ増えた。教育部と韓国職業能力研究院が19日、全国の小中高校生2万2702人と保護者、教員を対象に今年実施した進路希望・進路指導の実態調査結果を発表した。
◇小学生のなりたい職業3位に「クリエーター」
小学生が将来希望する職業の1位は「スポーツ選手」(9.8%)で、2019年から1位を守っている。2位が「教師」(6.5%)、3位が「クリエーター」(6.1%)と、それぞれ前年から1ランクアップした。「医師」(6.0%)は2ランク後退の4位、「警察官・捜査官」(4.5%)が5位だった。
中学生は1位が教師(11.2%)、2位が医師(5.5%)で順位は前年と同じ。3位と4位は入れ替わり、スポーツ選手(4.6%)、警察官・捜査官(4.3%)の順だった。5位のコンピューター工学者・ソフトウエア開発者(2.9%)は、20年の10位、昨年の8位からさらに順位を上げた。
高校生は前年と変わらず、教師(8.0%)、看護師(4.8%)、軍人(3.6%)、警察官・捜査官(3.3%)、コンピューター工学者・ソフトウエア開発者(3.3%)の順となっている。
比較的新しい職業として、コンピューター工学者・ソフトウエア開発者のほかにコンピューター・モバイルゲーム開発者、ウェブ開発者、航空・宇宙工学者・研究員、ビッグデータ・統計分析専門家、人工知能(AI)専門家などが挙げられる。中学生ではこれらを希望する割合が5.4%で、10年前から2.5ポイント拡大した。高校生も8.2%と4.1ポイント上昇した。
◇「なりたい職業が無い」中高生 約半数が「何が好きか分からない」
希望する職業がないと答えた割合は小学生が19.3%で、前年から1.6ポイント減少した。一方、中学生は1.4ポイント増加の38.6%、高校生も3.5ポイント増え27.2%に上った。希望する職業がないとした中学生のうち52.5%と同じく高校生の47.7%は「自分が何を好きなのかまだ分からない」と答えた。
韓国職業能力研究院の関係者は「希望する職業がない生徒の割合は19年から小幅に拡大傾向にある。新型コロナウイルスの影響があるとみている」と述べた。産業と職業が変化しており、回答が難しいとする生徒もいたという。
高校生では将来起業したいという割合が2.9%に拡大した。起業に関心がある高校生は35.7%だった。
聯合ニュース 2022.12.19 16:18
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20221219002500882