トランプ氏は北朝鮮に対する圧力強化をめぐり、日本と緊密な協議を続けることに意欲を表明した。
会談でトランプ氏は「北朝鮮はみんなが注目する議題の一つだ。大きな脅威だ」と述べ、北朝鮮が最重要課題との認識を重ねて示した。これに対し、首相は「北朝鮮をはじめアジア太平洋地域の安全保障環境は厳しさを増している」と述べた。
首相はまた、6日にトランプ氏と韓国の文在寅大統領を交えて行った首脳会談に言及した。北朝鮮に対する「最大限の圧力」を加えることなどを盛り込み、日米韓の連携を確認した共同声明を発表したことを受け「日米韓首脳会談は有意義だった」と評価した。
首相とトランプ氏の個別会談は3回目。当初は米国の事情で20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせた開催が危ぶまれた。しかし、北朝鮮による4日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を受け、日米の結束をアピールする必要があると判断して、実現した。
会談では首相がトランプ氏の年内の訪日を改めて要請し、双方で実現を図ることを確認した。また、トランプ氏は日米間の貿易の不均衡についても取り上げた。
トランプ氏は首相との会談後、中国の習近平国家主席との会談を予定しており、対北朝鮮圧力強化に向けた中国への働きかけについても話し合ったとみられる。
http://www.sankei.com/politics/news/170708/plt1707080041-n1.html
http://www.sankei.com/politics/news/170708/plt1707080041-n2.html
http://www.sankei.com/photo/daily/news/170708/dly1707080023-n1.html
トランプ米大統領(右)と握手する安倍首相=8日、ドイツ・ハンブルク(共同)