
分子一つ一つを直接観察
化学反応の量子力学的な理論予測を初めて実証
東京大学
ダブルスリット実験は電子の量子性を表す著名な実験である。
電子一つ一つは粒子としてランダムに挙動する一方で、
波としての法則性も示す。
分子同士の反応も同様に挙動するものと予測されてきたが実験的証明はなかった。
今回、この量子力学的遷移状態理論の予測を実証した。
二つの分子が化学反応する様子を原子分解能電子顕微鏡で直接観察。
その経過を実時間で追跡したところ、
分子一つ一つはランダムだが総和を取ると一次反応
(反応の速度が1種類の反応物質の濃度に比例するような反応)
という法則に従うという量子力学理論の予測を実証した。
http://univ-journal.jp/17145/