資生堂(4911)が6日発表した2019年12月期の連結決算は、純利益が前の期比20%増の735億円だった。米国事業の赤字幅が縮小したほか、中国での販売が伸びたのが寄与した。前の期にあった事業撤退損が無くなり、構造改革費用も軽減した。
売上高は3%増の1兆1315億円、営業利益は5%増の1138億円だった。中国では「SHISEIDO」、「クレ・ド・ポー ボーテ」など高価格帯化粧品の販売が大幅に伸びた。ネット通販大手との協業なども奏功し、中国事業の営業利益は19%増加した。米国をはじめとする米州事業は「ベアミネラルズ」の収益性が低い直営店の閉鎖など構造改革を行い、営業赤字幅が縮まった。空港免税店等での販売も大幅に伸びた。
同時に、20年12月期の連結純利益が5%増の775億円になる見通しだと発表した。売上高は8%増の1兆2200億円、営業利益は3%増の1170億円を見込む。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
2020/2/6 15:37
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL06HV4_W0A200C2000000/